幽体離脱

274 名前:ねむ・・・[] 投稿日:03/02/20(木) 03:32
高校時代の話です。
その頃夜中によく目が覚めていました。いつもは気にせず
また寝てたのですが、その日は何か違和感があり、なかなか
寝付けませんでした。しばらく上を向いてボーっとしていると、
とんでもない事に気づきギョッとしました。
目線が・・・・上がってる・・・・・・。
自分が天井に向かって上昇していることに気付きました。
「なにこれ?」と考えながら下を向いて見るとベットで寝ている自分が見えます。
その瞬間、怖い夢から覚めたときの様に身体がビクンとなり、思いっきり身体を
ばたつかせながら頭で「夢やったんや・・・」と覚めていく自分を感じました。
が、自体はまったく変わっておらず異様に高い目線の位置のままでした。
※(横になっている身体の感覚はあったが、目で身体を確認できない状態だった
事を鮮明に覚えています。)
ベットで寝ている自分を見、その身体からどんどん離れていっていくことの恐怖
で頭がいっぱいながらも上昇は止まりません。
そしてとうとう天井まで手が届くところまできました。
「このまま昇っていったら絶対死ぬ!いやや!いやや!」
頭の中でそう叫びながら全神経を見えない手に集中し、
思いっきり天井を押していました。
・・・・押せました。
その瞬間、身体の感覚が一瞬なくなり戻った時にはベットの上でした。
幽体離脱というやつでしょうか、生涯で一度だけの体験でした。

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