鍵っ子

346 :1/2:2007/11/26(月) 20:08:57 ID:QoTZPeGV0
昔、「後味の悪いスレ」に書いたんだけど、もしかしたらこっちかもと思い再投下。

小学校低学年の頃、私はいわゆる鍵っ子でした。
学校が終わったら友達と校庭で一時間ほど遊んで、アパートへ。
部屋に帰る前に、一階にある郵便受けを確認してから帰るのが私の日課でした。
というのも、うちは母子家庭で、仕事が終わってから帰宅する母はたいてい、スーパーに寄って帰ってくるので両手がふさがってる場合が多く郵便物を回収するのが大変だったらしいのです。
このアパート自体、少し人通りのない所に建っており、加えて隣の家の影が一階のほとんどに常に影を落としてました。
街頭もなく今考えると、母の稼ぎだけで成り立ってた我が家なので、立地条件的にはあまり良くない安い物件だったのでしょう。

その日もいつも通り、私は学校からアパートへ。
一階の郵便受けで郵便物を確認、回収。
部屋に戻ろうと、ふりむくといつの間にか学ランを着た、高校生が立っていました。
しかもかなり近い。
お互いの間が30cmあるかないかぐらいに密着されてました。
真っ先に目に飛び込んできたのは、金色のボタンに「高」と書かれた文字。
あまりの事に呆然としていた私に高校生が語りかけます。
「ねえこれ舐めてごらん?」
その時、初めて私は高校生が股間のあたりにソーセージのような物を握ってる事に気づいたのです。
それは明らかに大きくなったチ●コだったのですが、母子家庭で育った私はそれが一体、何なのかわかりませんでした。
頭の中が真っ白になってしまった私はただ後ずさりするしかできませんでした。
高校生はじりじりとモノを握ったまま近づいてきます。
私が何も答えないでいると、高校生は更に言いました。

「これ舐めたら、犯してあげるから」
小学校1,2年生の私は「犯す」という単語を知りませんでした。
一体この人は何を言ってるのだろう、何がしたいのだろうという事を考えながらも本能的に危険を感じ取っているようで、訳のわからない恐怖心だけが身体を支配してました。
恐怖で声が出ない私を高校生が追い詰め、とうとう後ろは壁という絶対的ピンチな状態になった時、おばさんがアパートの前を通りました。
どうやら彼女はこちらには気づいていなかったのですが、高校生は私が助けを求めるとでも思ったのでしょう、猛ダッシュで逃げてゆきました。
結局、何もされずに助かった私ですが、子供心にこれは大人、特に母に知られると大変な事になると思い今日までずっと黙ったままです。
そして、なんと数年後、私はこの学ラン高校生と全く同じシチュエーションでまた襲われるのですが、小学校高学年になってた私は「声を出す」という事に成功し、高校生は再度、逃亡。
幸いにも男性恐怖症にもトラウマにもならずに生きていますが、もしあの時、おばさんが通りかからなかったら、一体どうなっていたのかを考えると、ほんのり。

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