バイパス沿いのアパートで

8 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・[] 投稿日:03/02/18(火) 01:38
昔、俺は国道であるバイパス沿いのアパートに暮らしていた。
ある5月の晴れた日。午前1時ごろだったと思う。
おれは仕事の疲れから熟睡していた。
いきなり身体が攣ったようになり動かなくなった。
そして身体に浮遊感を感じ、浮いた気がし、すぐに元の位置に戻った気がした。
そうしているとバシッバシッと音がしたかと思うと
部屋にある小型の食器棚が縦にガタガタ揺れだした。
身体は攣ったような状況で自由にならない。
やがて、部屋中に青か紫のような色をした火の粉のようなものが少し見え出し、
あれよあれよという間に増えだし、おれのベットの横に固まりだした。
それは二体の人のような形を取り出した。一体は大人の背丈程であり、
もう一体は背丈の低いものが並んでおれのベッドの横にある。
おれは渾身の力を振り絞り、ベッドを抜け出し部屋の電気をつけた。
腕の毛が逆立つ瞬間を見つめながら混乱している自分にあきれていた。

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