近くの神社

806 :1/2:2007/10/25(木) 07:13:17 ID:Ap1juF+1O
どれ、おいちゃんも一つ怖い話してみるか

えと、あれは小学校中学年の時だったかな?俺の住んでるトコは裏道に入れば畑や田んぼ、林といった田舎だった
夏休みには昼飯を喰った後、誰かの家に行ってスーファミやって涼しくなって来たら外で遊び出すのが通例だった
その日もいつも通り3時くらいから近くの神社で缶蹴りとかして遊んでたんだ
その神社ってのが変わってて、屋外に待合所?みたいな場所があって夜の8時くらいまで照明がついてて、夏は大型の扇風機、冬はでかいストーブとかが置いてあったのよ
暑かったから体動かす遊びは長続きしなくて自然に扇風機前に集まって遊び出したんだよね
日が暮れて来て仲間もちらほらと帰り始めても、俺は描いてた絵がなかなか完成しなくて、結局最後の一人になっちゃったんだ
辺りはもう暗くなってて、そろそろ帰らないと怒られるかなーと思いつつ絵描いてたらね、なんとなく気配を感じる訳よ、皆帰ったハズなのに
チラッと周り見たら白い和服来たおじいさんがこっち見てるし
なんか急に怖くなってね、絵書いてる紙を凝視しつつどうしよう、どうしようと考えてると今度は拳大くらいの気配がゆっくり近づいてくる気がするんだわ

やばいよ、これはやばいよと頭の中はパニック。ちょうどぬーべーで飛頭?だかを読んだ後だったから近づいてくる気配はさっきのじいちゃんの頭なんじゃないかとマジで怖かった
で、そんな風にパニクってる間にも気配は近づいて来てて、すぐ近くまで来てた。もういい見ちゃえと頭を上げた瞬間…!!

グシャ、ピチャ

…?え?なんか顔にかかった、ネットリしてるし部分的に粉っぽくて気持ち悪い。あまりの事に驚きと嫌悪感で恐怖は吹っ飛んだ
先ほどの白和服のおじいさんがタオルを持ってやって来る、よく見ると宮司さんのようだ
おじいさんは俺の顔を拭きながら、ついてないねと何が起きたか説明してくれた

おじいさんが言うには、絵を描いてた俺にそろそろ帰りなさいと言おうとして近づいたら、俺がこっち見た途端、急に集中しだしたから一区切りするまで待ってあげようとしたらしい
で暫くすると15cmくらいの巨大な蛾が光に釣られてやってきたらしい、そいつはフラフラ飛びながらゆっくり俺の方向に飛んで行ったらしい
思い出して欲しい、俺は何の前に居たかを

そう、扇風機だ。やつは扇風機の裏から投身自殺しやがったのだ!そしてタイミングよく顔を上げる俺。俺の顔にかかったのはやつの成れの果てだったのだ
つまり何が言いたいかと言うと扇風機には防護ネットをかけとけって事だ

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