おかしな夢

739 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/03/06(木) 13:22
先に言っておきますがこの話は呪われているのかもしれません。
一週間以内に云々とか、そういう回避方法は無いので呪われるのが怖い人は
読まない方が身の為かと思います。



一ヶ月程前のことです。友人が最近おかしな夢をよく見ると言いました。
なんでも、知らない女の人が暗い森の中を一人で歩いていて、
あちこちの木の枝にはたくさんの首吊り死体がぶら下がっているんだそうです。
腐りかけたのもあり、新しいのもあり、その気持ちの悪い首吊り死体の下を
女の人は身じろぎもせずひたすらまっすぐ歩くのだそうです。
友人は同じ夢を頻繁に見たそうです。
そして、何度目かに見たとき、その女性は椅子の上に乗ってこれから
首を吊ろうとしている人の目の前で立ち止まりました。
友人はその人の顔を見て心臓が飛び出るほどビックリしたそうです。
それは彼自身でした。
彼は足元の椅子を蹴ることを躊躇していましたが、その女の人は
「手伝ってあげる」
と言って椅子を取り上げました。
彼の両足が空中に投げ出される瞬間で夢が覚めたそうです。
そしてそれっきりその夢は見なかったそうです。

その友人が、つい先週、自動車事故で亡くなりました。
あまりに因縁めいた出来事で、気味の悪い話ですが、
単なる偶然と言ってしまえばそれまでなのかもしれません。
ただ彼の亡くなった夜、つまり、彼の死を知らされる前日の夜、
私は彼が言っていたのと非常に良く似た夢を見ました。
暗く鬱蒼とした森の中を白いワンピースを着た女の子が歩いているのですが、
木の枝からたくさんの首吊り死体がぶら下がっているのです。
そのなかに友人の遺体もありました。
その後も何度か同じ夢を見ました。

実はもう三日も寝ていません。夢を見るのが怖いからです。

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