藍染っぽい着物の裾と下駄を履いた足

33 :本当にあった怖い名無し:2007/09/24(月) 02:16:54 ID:CUkbifGY0
上手く書けないと思いますが、私が体験した妙な出来事を一つ。
ほんのりも怖くない内容かもしれません。どうかご勘弁を。

その日はすごい吹雪で、ちょっと休みたいと思うくらい酷い天気でした。
私は朝早くに仕事場(百貨店)に着き、いつも通り開店した店内の
カウンターで仕事をしていたのですが、暫くして店内の明かりが一気に落ちました。
なんだなんだとそこかしこから困惑した声が聞こえてきます。
私の働いている店の中も当然の様にパニックになっていたのですが、
暫くして上司がやって来て、
「まだよくわからないが、暫く待機していてくれ」
と言われ、何だか不安な気持ちのまま、薄暗い店内で待機する事になりました。

それから一時間位経った頃、私はトイレに行きたくなり、
二階にあるトイレへ行く為に、一階の隅にある階段へ向かいました。
店内は停電しても微妙に機能しており、薄暗い内に疎らですがお客さんの姿がありました。

横目でお客さんを見つつ階段に足をかけた時、
上から誰か降りてくるのが分かり、頭を下げて端へ寄りました。
足元を見ながら階段を上がっていたので、すれ違う瞬間、
視界の端に、藍染っぽい着物の裾と下駄を履いた足が見えました。
こんな日に高そうな着物で店内にいる事をまったく不思議に思わなかった
なんて、今思うとほんとに抜けてると思のですが;
私はそのまま二階へ上がり、薄暗い店内をつっきってトイレで用を足し、
再びさっきと同じ階段に戻ってきました。

下りは予想していたより薄暗く感じたので、手すりに沿って下りようとしました。
ですが、手すりに手をつくかつかないかと言う所で、突然後ろから強風に押された様な感じになり、
私は前につんのめって手すりにしがみつきました。
そのまま咄嗟に振り返りましたが、店内に風なんて吹いている訳ありませんし、
その時私の後ろには誰もいませんでした。

何だか怖くなって、すぐ階段を降りようとしましたが、
前に向き直った直後に固まってしまいました。
薄暗い階段の踊り場に、膝辺りから下しか無い
藍染らしき縦じまの着物に下駄を履いた足がこちら側を向いて立っていました。
ありえない物があまりにもはっきりとそこに居たので、暫く唖然として身動きできませんでした。
ですが、頭の中では何故か冷静に
「あれの前を通らないと、店に戻れない。こんな所に何時までも立ってる訳にはいかない」
と考えていました。今思い出すと恐ろしすぎて、何故そんなに冷静でいられたのか分かりませんが;

私は何を思ったか、「あー、やだやだやだやだ(ry」
と、キチガイみたいにぶつぶつ呟きながら、駆け足で階段を降り、
踊り場にいるそれの前を通り過ぎて一階へ降りました。
そのまま駆け足で店に戻り、カウンターにいた先輩に階段での事を
興奮しながら話しました。ですが、
「もう帰っていいって。県内停電してて、信号も止まってるんだってよ」
・・・それどころじゃないと軽く流されてしまいました。

私は霊感とかまったく無いのですが、
あれを見間違いだと思う事はできませんでした。
以上、ほんのり話でした。長文スマソ。

前の話へ

次の話へ