危篤状態のおじさん

773 :本当にあった怖い名無し:2007/09/13(木) 19:00:00 ID:pEhMg5Xl0

お父さんから聞いた話

お父さんがまだ子供の頃、近所に住むおじさんが危篤状態との連絡があり、
お父さんのお父さん(私から見ておじいちゃん)に、
「ちょっと様子を見て来い」と言われたので、おじさんの家に向かったそうです。
家を出てすぐに前を歩く男の人の姿を発見。
どう見ても危篤状態のおじさんの後ろ姿らしく、
「あれ?」と思って話しかけようと追いかけるけど全然追いつかない。
そうこうしている内におじさんの家に到着。
おじさんとおぼしき男の人もおじさんの家に入っていったので、
「やっぱり、おじさんだったんだ!」と思い家に急いで駆け込むと、
玄関の引き戸の隙間からおじさんが半分だけ顔を出してこっちを見ていたらしい。
ドキッとしたけどお父さんは「おじさん大丈夫なの?」と話しかけた。
でもおじさんは何も言わず、スッと横に移動して見えなくなった。
お父さんは何かおかしいと思いながらも家の中に入っていって、
おばさんに「おじさんが・・・」とおじさんを見かけた事を話そうとしたら、
「たった今亡くなったところなの」と言われたそうです。
何が何だか理解出来ずに、とりあえずおばさんに訃報の連絡を頼まれたので、
家に帰ろうとおじさんの家を出たけどなんとなく気になって家の方を振り返ると、
玄関の隙間からありえない角度で、顔半分だけ出してお父さんを見ていたそうです。
そこからどうやって、どの道を通って帰ったのかよく憶えていないそうです。

お父さんは幽霊とかの存在は全く信じてないので、
この話を不思議な話として私に話してくれました。

前の話へ

次の話へ