タクシー

610 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・[] 投稿日:03/03/13(木) 19:05
友人から聞いた話です。
二年ほど前、友人は男二人と女一人で夜景を見るために夜中にH県のR山を走っていました。
少しするといつの間にかタクシーが後ろについてきていました。
最初は特に気にかけることも無かったそうなんですが、そのタクシーがあまりにも後ろにぴったりと張り付き煽ってくるので不快に思い、
速度を落として追い越してもらおうとしたところ、タクシーも速度を落とし追い抜こうとしなかったと言うのです。
そこで次は速度をあげ、タクシーを振り切ろうとしました。
何故かみんな、そのタクシーが気になって仕方がなかったそうです。
そのままタクシーは後方に消え、無事振り切ったと安堵していたとき、再びタクシーが現れたのです。
かなり飛ばしていて追いかけてきたようなのです。
友人は少し背筋に寒いものを感じたと言っていましたが、そうこうしているうちにたちまち追い抜かれ車を止められてしまいました。
ゆっくりタクシーのドアが開き、中年男性の運転手らしき人がこちらに向かって歩いてきました。
そして運転席の窓を叩き、窓を開けるように促してきたのです。

パワーウインドウを空けると、運転手は友人にこう話しかけてきました。
「君ら車に変なもん乗せて走ってたらあかんで」
その後運転手の話を聞くと、どうやら友人らが乗っていた車の上に白い服を着た女性らしき人がへばり付くようにのっていて、
横から手を伸ばし必死にドアを開けようとしていたと言うのです。
当時全員が後ろのタクシーに気を取られてだれも気付いていませんでしたが
もしその時ドアのロックが開いてたらどうなっていたのか、それを思うと怖くてたまらなかったそうです

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