警備員男性

52 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/19 08:35

大学受験のために東京に出て来た時、
既に東京の大学に通っていて一人暮しをしている
従姉妹の部屋へ泊めてもらうことにしました。
部屋は交通量の激しい道路に面したマンションの3階で
ちょうど窓の下あたりになる場所で道路工事をしていて
交通量が少なくなる夜になると工事が始まっていたそうです。
従姉妹はバリバリの女子大生を満喫しており、帰って来るのは夜中。
友だちは先にベッドに入っていました。
うとうとしかけた頃、人の気配を感じて目を開けると
部屋の隅に交通整理の光る棒を持って黄色いヘルメットを被った
警備員男性が立っていたそうです。
驚いて起き上がると男性と目が合ってしまい、
それに気づいた男性は光る棒を振回しながら
無表情で友だちに近づいて来たそうです。
クルクル回る赤い光が目の前に来た時、
必死の思いで布団を頭から被りチビリそうになっていると
従姉妹が帰って来てドアを開けたと同時に
「今、エライもん見ちゃったよ。下で工事やってるじゃない?
片側通行で交通整理している警備員さんがランプ振り回して
止めようとしたのに暴走車が突っ込んで来て
警備員さんを跳ねたんだって。
ちょうど救急車に乗せられているところを見ちゃった。」
興奮して話していたそうです。

跳ねられた警備員さんの生死は分からなかったそうですが、
亡くなった瞬間に魂が抜けて亡くなったことに気づかず
最後の仕事を続けていたのか
生きてはいるものの、事故の瞬間のショックで
強い念みたいなものが発生し、残像となって現われたのか
いずれにしても現われた警備員さんは
肉体を持った「人」では無かったようです。

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