隣のおばーさん
865 :本当にあった怖い名無し:2007/06/27(水) 21:40:36 ID:e1vu9acX0
愛知の母親の実家にあずけられていた頃の話
よく昼間に塀に座ってジュースとか飲んでいた
人が通れば挨拶するし、隣の家族とも会話したりとと古きよき時代だった
ある晩、寝ていてふと目が覚めると、隣に寝ている祖母の髪形が違う
「あれ、ばーちゃん、お団子に結ってる」と思っていたら、
祖母がむくっと起き上がってこちらを見た
すると、それは祖母ではなく、隣のおばーさんだった
意味がわからなくて「あれ、あれ」とおもっていると、
となりのばーさんはたって扉の向こうに消えていった
視線を戻すと、いつもどおり祖母は寝ていた
なんだか怖かったので、祖母を起こしたら、
「のどでも渇いたの?」といわれたので、うなずいておいた。
そのとき祖母に出してもらったヤクルトを飲んだのが印象深い。
翌朝、祖母と祖父に「昨日の夜、隣のおばーさんが来てたよ」といった
すると、祖母は「誰もこないよ」と笑っていった。
「ホントだもん、寝てて、おきて帰ったんだよ」といったら、
「隣におばあさんなんて、いないよ」と言われた。
ますますわからなくなった。
だって、私はよくおばあさんが、隣の玄関を出入りするのを見ていたし、
挨拶もしていたから。
わからなかったけど、「あれー?」と思いながらそのままにできたのは、
私が子供だったからだろう。
そのとき、祖父は、笑いながら「足見た?足がなかったらお化けだね」と言った。
祖母は「寝ぼけてたんだよー」と取り合わなかった。
当時は本当に怖くて、その後、その家に泊まるのを泣いて抵抗したし、
未だに良くわからない出来事だけど、
今は亡き祖父母との思い出として、ほんのり不思議な記憶となって残っている。