痴漢ゲーム

95: 本当にあった怖い名無し:2011/07/18(月) 20:19:48.40 ID:EjluKePw0
ちょっとDQNな話になるけどごめん。

俺が中学生の頃、DQNの間で夜に女の人の後ろから、
自転車で近づいておしりを触って逃げるという痴漢ゲームが流行っていた。
ある夜、塾の帰りに、前方に女の人が一人で歩いていて、
一緒に帰っていた友達のSが痴漢ゲームをやってみようと言ってきた。

S「やろうぜ!これやっとかないとさ、みんなになめられるよ。」

俺もSもそっち方面の人間じゃなかったし、なめられるもクソもないんだけどね。

俺「え~、俺はいいや。くだらね~よ。」
S「なんだよ・・・。じゃあいいよ俺一人でやるから。」

そう言ってSは猛スピードで自転車をこぎ出した。
一人でやるったってSがやった後に俺がその女の人の横をゆっくり横切るってどうなんだ?
なんか俺が捕まらないか?そう思うと俺もSに続いて猛スピードで自転車をこぎ出した。

パチーンっといういい音でおしりを叩いたSに続いてその女の人の横を通り過ぎた。
チラッと女の人を見たが尋常じゃない顔をしていた。
ちょうどその頃流行っていたドラゴンヘッドに出てくるノブオみたいな感じのメイクをしている。
やばい、やばい、やばい、捕まったらマジでヤバい。
夢中でSの後についていき、かなり離れたコンビニでSが止まった。

俺「おまえふざけんなよ!!!俺も共犯になるじゃねぇかよ!」
S「・・・おまえ、あの女の顔見た?化物みたいなメイクしてたぞ。」

どうやらSもお尻を叩いてすぐに後ろを向いて女の顔を見たらしい。

俺「見たよ。普通じゃねえぞ、あの女。捕まったらマジでやばかったわ。」

翌日、学校でその話をして話題の中心になりSは嬉しそうだった。
だが、その数日後、DQNグループがニヤニヤしながら俺とSに言ってきた。

「おまえらやばいよ。お前らが痴漢ゲームやった女の人な、あれTさんのお姉さんだよ。」

Tさんという言葉を聞いて俺とSは凍りついた。
Tさんは「アイスピックのTさん」という異名を持つ人で、さすがにブスっと刺したという話は聞かないが、
DQNグループも耳たぶを貫通させられたり、脇腹を数センチ刺されたりしていた。

Tさんには知的障害のある姉がいて、
最近は夜な夜な化物みたいなメイクをして練り歩くのがマイブームだという。
その姉にSは痴漢ゲームをやってしまった。
TさんにはDQNから話が伝わっているという。
終わった。刺されるかもしれない。

俺とSは極力外に出ないようにして、学校の帰りも大勢に紛れながら帰った。
だが数日後の塾帰りに俺とSはTさんに捕まり、Tさん達がたまり場にしている公園へ連れて行かれた。

T「オメェら俺の姉貴になにした?ああぁ?!言ってみろ、オラ!」

俺とSはひたすら謝ったが、許してくれるわけがない。
10人程いたTさんの連れに軽いリンチにあった。
Tさんはお得意のアイスピックを出して俺の脇腹をツンツンしてくる。

T「刺・し・ちゃ・おっ・かな~wwwど・お・し・よっ・かな~www」

俺はもう完全にべそかいて謝ってた。

するとTさんと並んでグループのリーダー格だったNさんがTさんを挑発し始めた。

N「おまえっていつもそうだよな。脅すだけでさ、結局刺さね~じゃんw。」
T「あ?刺してんだろ?前の時も刺しただろ~が!!」
N「ぷっwwwあんなのを刺したって言うの?つっついただけだろあんなの。
もうさ、刺せないならアイスピック持ち歩くなよ。一緒にいてマジ恥ずいから。」
T「上等だよ。刺してやんよ!!!てめぇも刺せるんだな?俺がこいつ刺すからてめぇはあいつ刺せ!!」
N「は?なんで俺が刺さなきゃなんねーのwww?俺はおまえみたいに弱くなぇからヨ、そんなもん使う必要ねぇんだよw。」
T「そんな事いってんじゃねぇんだよ!!テメェは刺せる度胸があんのかって聞いてんだよ!!!」

もう勘弁してくれ。俺達を刺せるか刺せないかで言い争いしてるよ。
なんちゅー言い争いだよ。もうお互いで刺し合いしてくれ。

その後もお互いにあぁん?あぁん?ってやってたけど、
結局、俺達二人を残しTさん派とNさん派に分かれて行ってしまった。
当時はほんっっっっっっとーに生きた心地がしなかった。

ちなみにその後、TさんはNさんを集団暴行して鑑別所いきになった。 

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