「声」

222 :1/2:2007/03/10(土) 18:25:35 ID:Uduq/pXP0

昔、ある小学校の先生が所用で朝早く学校に来た。
当然、生徒は誰一人としておらず、先生達の姿もみえない。
そんな中、先生が廊下を歩いていると、
後ろから誰かが喋る声が聞こえたそうな。
先生は「ん?誰かきたのか」と思い、挨拶をしようと振り返った。
が、お決まりの如く誰もいない。その間にも声は聞こえている。
「どこにいるんだ?」と先生がキョロキョロしているうちに
声がだんだんと大きくなり、近付いてきた。
先生が驚きのあまり固まっているのを尻目に
声のかたまりは先生の横を通りすぎ、突き当たりの壁にぶつかると
すいこまれるように消えてしまった。

まったく奇妙なことだが、朝早くの学校なんかでは「声」の一部が
消えずに残り、校内をうろつくことがあるらしい。


224 :2/2:2007/03/10(土) 18:36:23 ID:Uduq/pXP0
もうひとつ「声」にまつわる話を。

ある中学校の数学の先生が体験した話。

5~6年前に、その先生は授業で簡単なテストを行っていました。
10分ほどして「そろそろ回収していいか」と声をかけたところ、
「まだ5番だよ」という男の子の声が返ってきました。
聞き慣れない声だったので、先生は「今の、誰だ?」と聞いたが
こども達は誰も言ってないとのことでした。
考えてみれば、数学の問題は4番までしかありませんでした。

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