正気

438 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2006/12/31(日) 22:59:02 ID:CLDibAoLO [1/1回(携帯)]

四年前のある冬の夜…

私はその日いつもより早めに就寝した。
姉は今日に限って夜更かしをしていた。

やがて日付は変わり、時計の針は夜中の2時をさそうとしていた。

すると私が寝ている部屋から、低い男の人っぽい声が聞こえたので姉は耳を澄ました…が、外国語のようで聞き取れなかった。
しかし姉は私がふざけて言っていると思い、気にもとめなかった。

そしてそんな出来事も忘れた時のことだった。

(私は姉がいるリビングへ…)

私「早く行かへんとっ(深刻に)」
姉「どうしたん?どこに行くん?」
私「早く行かないと。待ってるから」
姉「誰が?(姉は私が正気ではないことに気づく)」

(そして私はチェーンのかかった玄関へ必死に向かいチェーンを外そうとした…
姉が必死に私を止める)

私「待ってるから早く行かへんと」

姉「どうしたん?」

私「ハァハァ…(ここで私は正気に戻った)大丈夫…」

私はそのときの記憶はあんまりありません。なぜなら、自分の感情で行動したわけじゃないからです。
あの時、もし姉がいつも通り早く就寝していたら今頃私はどうなっていたんだろうとふと思います。
そして誰が外に待っていたのか、そしてなぜ外に出る必要があったのか…本当に不気味です。

前の話へ

次の話へ