来訪者

342 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2006/12/30(土) 18:53:06 ID:U90hKzmA0 [1/1回(PC)]

これは私が実際に体験した話(ストーリー)です。
アレは3年前のまっ昼間の事でした。
休日だったので、私はいつもの様に居間(リビング)でグッチャリとTVを見ていました。
何の気なしにボッケェとTVを見ていると、プーンペーン、と玄関のチャイムが鳴ったのです。
ははぁん、さては妻(ワイフ)のご帰還か、と思い、私はドアを開けにいったのです。

所が、外には誰もいません。
一応、家の前の道(よさこいロード)や、庭も見て回ったのですが、だぁれもいないのです。
ははぁん、さては近所のクソガキかルンペンの物乞いかと勘ぐり、私は憤慨しながらもリヴィングルームに戻り、再びTVを見始めました。
1分ぐらい経ったでしょうか。また玄関のチャイムが鳴ったのです。
またか、と思い、私は犯人の虚をつくために、リヴィングのガラス戸をガラリと開け、
庭に飛び出したのです。そして最短距離で玄関に走りました。
「コレー!誰か。」
所が、またもや玄関にはだぁれもいませんのです。
さすがにアッタマきた私は、玄関のドアののぞき穴から必死に目をこらし、
犯人(サスペクト)がチャイムを押した瞬間に取り押さえようと思いついたのです。
1分。2分。3分。5分ぐらい
ジッと見ていたでしょうか。プーンペーン。鳴ったのです。疾風のごとく私はドアを開けました。
「りゃっ!誰か。」
だぁれもいないのです。その時、私の横顔(ベストアングル)を冷たい冷気の様な
ものが通り抜け、部屋に流れていったのです。それはトイレに入っていった様に見えました。

その夜は、家族全員(エヴゥリワン)で夕食を食べました。その晩から、娘が私に言うのです。
「トイレにおばちゃんがいる」と。
「どのようなおばちゃん」と恐る恐る尋ねると
「顔が真っ黒」と言うのです。
私(ミー)は空恐ろしくなり、引っ越す事に決めたのです。そして今の家に引っ越しました。
所が、またもや娘が、トイレにおばちゃんがいると言い出したのです。
「どのような種類のおばちゃんだ」と尋ねると
「足が真っ黒」と言うのです。
足ならまー許容範囲だろうと勝手に思い、今もマイホームに住んでいるのです。

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