実家へ帰省

272 :本当にあった怖い名無し:2007/01/04(木) 00:31:51 ID:8y4+8D9/0

ほんの3日前の話です。
正月、実家へ帰省しました。
ところが、実家に着いたら
「ただいまー。おかあさーん…」
「あの、どちらさまで?」
「何言ってんの・・・。私。○美」
まるっきり他人の目で見ている母。
お兄ちゃんが出てきて、気付くかと思いきや
「何? なんなの」って。
運転免許証見せても2人は不審な顔をするばかりで、
ぜんぜん気付いてもらえない。
どうして? 何で?
結局らちが明かないので引き返し、泣きながら考えた。
正月だからホテルとかいっぱいだし、近くにはない。
やがて、小学校時代の親友の家を訪ねる事にしました。

親友はいなかったけど、
おばさんは元気で私のことを覚えていてくれた。
事の次第を話すと大変びっくりしたけど、
「とにかく、今日はもう遅いから明日おばさんと一緒にいこ」
と言ってくれた。
その夜は安堵と疑問でゴチャゴチャして、
なかなか眠れませんでした。

翌朝、見回すとおばさんはいなくて、
先に実家に行ったのかなと思い、私も行きました。
(鍵は田舎なのでネジをとめるだけでした)
こわごわと実家に行くと、おばさんはおらず、
かわりに母がいました。私を見ると、
「アンタ! 何してたの!」
「えっ・・・」
「昨日帰ってくるって言ったでしょ! 
だのにいくら待っても来ないからえらく心配したがな!」
「え? え? だって昨日行ったら・・・」
「一日中いたけど、誰もこんかったわ」
もう頭の中が真っ白です。

壮大などっきりに引っかかった気分で、ボーっとしていると、
「それで、アンタ昨日はどうしてたの」
「え、○○ちゃんとこに泊まらせてもらって・・・」
「ちょっと。やめて」
「え」
「あそこ、おととし火事で燃えちゃったのよ。泊まれるわけないでしょ」
そんな。昨日は確かに泊まった。おばさんだって・・・。
「その火事で○○さん(おばさん)が亡くなったのよ」

今、実家でこれを書いています。
いまだに信じられません。
なお、その後もう一度行ってみたら、全然別の家が建っていました。
もちろん、おばさんはいませんでした。

長文ごめんなさい。

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