7人で格安温泉ツアー

262 :①:2007/01/03(水) 18:14:35 ID:V/0fnetB0

こないだ行った温泉旅行での話。
女だけの7人で格安温泉ツアー(?)に1泊2日で行ったときのこと。
たしか送り迎えのバス代と宿泊費、バイキング2食分とか全部セットで1万くらいだった。
とりあえず学生なのでそんな贅沢も望まず、キャッキャッ言って楽しめたらいいかな~くらいの旅行だった。
旅館はパッと見、めちゃくちゃ新しくて『リゾート』って感じの高級感あふれるデカホテル。
一同ラッキーって言いながら、温泉入ったり、ご飯食べたりして、そのあと部屋でくつろいでトランプしてた。
私はそんな霊感があるとかいうわけでもないんだけど、脳が疲れてるときに人間はなんか見ちゃうもんなんだと思ってた。あくまでも脳のバグみたいな感じで。
その旅館の部屋(7人が布団引いて寝れるくらいの大部屋)に入ったとき、目のピントの合ってない目の端っこの部分にパタパタと走る足がうつったのも、あ~疲れてんのかな?はしゃぎすぎた~くらいにしか思わなかった。
んでまぁ、トランプしてたわけなんだけど、なんかトランプのために7人が円陣組んでる外側の空間からへんな気配がする。

何かが動いてる感じ。それでも、上の階の人が足音立ててるからかな~とかって思ってた(翌朝、上の階はないことに気づく)。
そうこうしてるうちに、友人Aが、
「席替えしよ~。友人Bの横に居続けたら私負け続ける気がするぅ。B、ズルイわ~。」
とワガママ言い出したりで、席替えして気を取り直しつつ、トランプを続けた。
さらに何度かゲームを続け、やはり、気配はずっとある感じで、なんとなく嫌な感じに耐えていると、
友人Cが急に泣き出した。Cは「この部屋なんかいるっ!!!!」とかって言い出した。
まじっすか?!とか言いながら、友人Aを見ると、「私、さっき席替えしようって言ったの、私の後ろに変な気配ずっと感じてからなんよ~」とかって言い出す。
それを皮切りに友人BもDも気配の存在を言い出した。場の空気を悪くしたくなくて言い出せなかったらしい。
友人EとFは何にも感じなかったみたいだが、7人中5人が違和感を感じる部屋…。さすがにみんな疲れすぎ…と思うわけもいかず、私もだんだん怖くなってきた。
とりあえずユートピア(※2chに伝わる除霊法)の存在を知っていた私は、「みんなで騒がしくしてたら変なモンも逃げるって!!」といい、その後みんなでドンチャン騒ぎをした。

アルコールによる幻覚すら恐怖の引き金になりかねないと思ったので最悪の事態に私一人だけは冷静でいられるよう、私は酒を飲まなかったが、シラフでユートピ(ry
そのまま、夜の2時に就寝へ…。
そこからが問題だった。全員ドンチャン騒ぎを終えて眠っている中、冬にもかかわらず、蚊が部屋にいる。
さっきは居なかったのになんでやねん!!と思いながら、とりあえず眠った。
しかし、足の裏を2箇所、その他3箇所ほどかまれ、耳元でプィーンプィーン騒がれて、また起きてしまった。
他のみんなは眠ってイビキをかいている。蚊を退治したいがさっきの恐怖を超え、やっと眠りについたみんなを起こしてしまうのは気が引けた。しばし待機。その苦悩の時間は長かった。
友人の誰かが、「蚊おるやん。ぅうう~。」とうなされているのが聞こえ、仲間発見!と思い、とうとう、私は立ち上がった。「絶対(蚊を)殺す!」そうつぶやき、
むくり。

電気をつけようと四つんばいになった瞬間、
何かが頭の前にぶらんとたれているのがわかった。
たたみから30㎝くらい上に
宙に浮いただらんとした足があるのに気づいた(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
そこで、チキンな私は頭を上げることもできず、「な~んちゃって♪みんな起こしたらあかんよなぁ~ゴメンゴメン」と小声でつぶやき、
目つぶって布団にくるまり、朝を待った(結局いつのまにか眠ってしまった)。

次の日よくよく見ると、その旅館はかなり古いものをリフォームされた旅館で、
7人入る部屋を用意するために若干離れになっている特殊な部屋を用意したようだった。

あれは一体何だったんだろう。疲れてたのかな?
長くてゴメン。

前の話へ

次の話へ