ドッペルゲンガー

963 :本当にあった怖い名無し:2011/05/19(木) 04:07:14.09 ID:iZ5wjVNu0

長文だけどごめん。実体験で。
住宅街にある下宿にすんでたんだが、駅からの帰り道
必ずある空き家の前を通ってた。

昭和ぽいつくりでそこそこに古びた家だった。

そこの塀から石灯籠の上の丸い部分だけが覗いてて、
暗がりで見るとちょうど人の頭っぽいんだよな。
分かってるのに夜道で見るとドキッとする。
というか、ついつい忘れてその前を通るたびにドキッとしてたというか。。
それでなくても、なんとなくニガテな感じの家だった。

ある昼間にその家の前を通ったら大工さんたちがいるのな。
「ああ、誰か引っ越してくるんだ、そのための改修だな」くらいに思ってた。
まあ、平凡な住宅街だし、無人の家があるとなんとなく落ち着かない、誰かが入って人気があれば雰囲気も変わるだろ。
そんなこと考えてた。

夜、またその家の前通ったら例の塀がないのな。
昼間、改修工事だと思ったんだけど、解体なんだよ。 
「この家、壊されるんか・・・」

へー・・・と思ってさ、立ち止まったんだよ。
例の石灯籠もなくなってた。
で、何気なくひょいと二階見上げたんだ。

二階に通りに面したガラス割れの窓があって、、そこが全開になってた。
いつもは当然閉まってて、割れた穴から誰か覗いてるとかだったら嫌だから、いつもチラ見でとっとと通り過ぎてたんだ。
その開けっぱの窓から、奥の部屋の天井が見えてる。 
その部屋の中に人が立ってて、頭だけ見えてるんだよな。
いつもの石灯籠見たいな感じで、窓の外に向かって立ってる・・・。

大工さん?と思ったけどいるわけないでしょ。夜だし。
電気もないとこで作業とかしてるわけもなし。
ドキッとしたんだよな。

マネキンか?髪の長い女とかだったら、モウソッコー逃げるよと
ここまで0.1秒くらいで考えてよく見たんだよ。 
それさ、オレなんだよ。。

ああいうときって意外すぎるとちょっと怖さ薄れるのなw
俺、目はいい方だから多分見間違いじゃないと思う。
でもほんとにオレだったか?と問われるとぐらつくわ。
よくわからんのよね。

10秒くらいだったかな、下からオレをずっと見てた。
そうだ、写メ!と思いつつ、こういうとき目を離すと消えるから、
絶対目を離さないように携帯取り出してたら、いつの間にか
消えてた。

なんていうか、錯視の画像とかで眼球がちょっと動いたら
見えなくなるのあるだろ?あんな感じで消えてた。 
ドッペルゲンガーとかだったのかな。
でもその後、ピンピンしてるし、不幸なこともない。
その後、就職の都合で他県に引っ越したからそこがいまは
どうなってるかは分からないな。

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