倉庫

160: ↓名無しさん@おーぷん:20/04/05(日)18:20:15 ID:B5a ×

和歌山の某市に、叔父さん(母の弟)が持ってる倉庫がある。
割と市街地なんだけど、年寄りばかりで、商店街の通りにあっても利用価値が無いとかで、ずっと放置してた。
先日、親父が持ってる車をしまう事になり、叔父さんと従兄弟、親父と私で一緒に行った。
叔父さんも倉庫を開けるのは十数年振りwとかで、従兄弟も見た事が無いらしく、
一緒に何があるのかとワクワクしてた。
倉庫は商店街にある、細長い二階建ての家で、一階は元御店。叔父の知人が婦人服を売ってたらしい。
シャッターを開けようと鍵を入れたが、錆びて中々回らない。
持って行った556を差し、叔父と親父と従兄弟でせーのっ!で上げたら、凄い音・ぎぎぎぎぃー!って上がった。
シャッターの奥はガラス戸・ショーウィンドーで、玄関扉もガラス。中が見えたけど、緑色のカーペットが
貼ってて、他は良く見えない。とりあえず伯父と親父、従兄弟が中に入ってブレーカーを上げたら
電気が付いた。白い壁と天井、蛍光灯が奥に向かって何本もあり、結構明るくて、壁には多くのトルソー(服着せる奴・陳列用)が一杯あった。
もう、御店を辞めて十数年経つが、何着か婦人服やらベルトやら残ってて、イッセイミヤケとか森英恵とか
如何にもおばちゃんが着そうな服が、何点かあった。奥は十数メートルあり、一番奥に試着室が4つ並んでた。
叔父と父が幅と高さを計り、玄関扉とショーウィンドーの撤去を業者さん達が外すとかで電話してたら
天井から、歩く音が聞こえた。2階は居住用の部屋になってるとかで、伯父と父、従兄弟が
「誰かいたっけ?」と話してたら、奥の階段から真っ赤なワンピースを着てネコを抱いたおばさん
(多分6~70才位?)が普通に「こんにちわ~」って出てきて、そのまま私の横をすり抜け出て行った。
皆・一瞬で固まってて、何も出来ず見送った後、おばさんが出て行った通りを見に行ったが、既に
誰もおらず、続けて二階に上がったが、雨漏りで天井の板が垂れさがり、電灯をつけたけど漏電してて
すぐにブレーカーが落ちた。 どちらにしても誰かが住めるような状況じゃ無く、天井も床も半分崩れ、
窓も閉まり、真っ暗な中、あのおばさんは・何処にいたのか?鍵もさっき開ける迄、錆びてシャッターも
完全に閉じてた。確かにベランダはあったけど、放置でガラスも雨戸も閉まってたし、開けても半分崩れ
危険な状態。おまけに隣家も誰も住んで無い、ボロボロ。

出て行ったおばさんの顔を誰も覚えて無く、私は中に入る時から携帯で動画を取ってたが、おばさんの
声も姿も入って無かった(驚いて手を
下げたので、床を写してたが、声が入って無かった)。
先月の初めの、晴れた日曜日・14時ごろの話。
先日、業者さんが玄関・一階店舗と二階他を解体中、トイレから大きな人形(昔のビスクドール?)が
出てきた。多分店の展示品とか。真っ赤なシルクのドレスの綺麗なお人形。一緒に捨てて貰ったとか。

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