バス停に帽子を被ったおじさん

430 :1:2006/11/28(火) 20:18:32 ID:Q6qnyfmD0

洒落怖スレに書くほどでもなかったちょっと不思議な話なんだけど。
俺の通学ルートは国道を一直線にチャリで30分なんだが、その道の中で4つほどバス停があるんだ。
で、夜の7時くらいかな、おなかも減ったので帰り路を急ぎ、寒くて暗い中をチャリで飛ばしていたんだ。
で、バス停に帽子を被ったおじさんが立ってたんだよ。哀愁漂う中年サラリーマンって感じのおじさんが。
「あ~こんな寒い中バス待っててお疲れ様」なんて思ってさ。
チャリをまた走らせてるとまた違うバス停が見えて、またおっさんが立ってたんだ。

ちなみにこのバス停はさっきのバス停から10分くらいかな?
またおじさんが立ってたんだよ。なんかさっきと同じ雰囲気のおじさんがさ。
「あ~また哀愁たっぷりなおじさんやな~」ってね。
ほんで、三つ目のバス停にはさすがにいないだろうなっつって考えてたらさ。

いたんだよね。

さっきと同じ感じのおじさんが。「うっわこれやばいかな」なんて思ったけど、俺、知恵を絞って考えたね。
「バスに乗る、降りる、次のバスにまた乗る、降りる」を繰り返せばできるよなって考えたんだ。
えぇ、俺の住んでるこんな田舎に10分おきにバスなんか来ないんだけどね。
都会ならバスってそれくらいのペースで来るんだろうけどさ。
あーさすがに無理だって思ったね。
っていうかよく考えたら俺今、向かって右側の歩道通ってるじゃん。
おじさんも向かって右側のバス停で待ってる。
なんで同じ人が、俺の向かう先のバス停で待つ事が出来るんだろう?
もうワケわかんなくなって4つ目のバス停は見ないように家路に着いたね。

てかこれついさっきの話なんだけど今夜金縛りにあって中年男性の霊とか来たらどうしよう。

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