ずいぶん足が太くなったね

845 :本当にあった怖い名無し:2006/08/20(日) 01:57:50 ID:zTIxV3K00

小学生の時の話。
4年生の時の担任は20代で独身の若い男の先生だった。
明るく熱心ないい先生で、可愛がってもらった。1年間だけの受け持ちだった。

6年生の時だと思う。
多分忘れ物を取りに来たのだと思うのだが、私は一人だった。
日も暮れかけて生徒もほとんどいなく、校舎は静かだった。
ぼんやり廊下の窓(第1校舎と第2校舎をつなぐ廊下)から夕日を見ているとその先生に声を掛けられた。
「久しぶりだね」と先生。「あ、お久しぶりです。」と答えた。
「●●さんずいぶん足が太くなったね。」と言われた。
私の学校は昔の地方の学校にありがちな体操着とかなり丈の短い、
いわゆる「のび太の半ズボン」だった。
男も女も太ももが丸出しなのである。
私はどう答えたらいいのかかわからず、「あはは~そうですか~太くなったかな?」と笑って誤魔化した。
先生は「本当に・・・・・太くなったね・・・」と言った。
メガネの下の目がキラリと光った気がした。
私は言い様のない恐怖を覚え、「急いでいるから失礼します!」とその場を去った。
その後その先生が怖くて避けるようにしていた。
小学校を卒業して20年経つが、未だに忘れない。

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