おばさんの家

444 :本当にあった怖い名無し:2006/08/09(水) 09:10:55 ID:a67+6V6cO

先日おばさんちに泊まりに行きました。
おばさんの家は娘とおばさんの二人暮らしなのですが、
私が泊まった時はおばさんの娘は友人と旅行らしく、いませんでした。
おばさんの家はど田舎で、携帯も圏外、街灯もなく、聞こえる音は虫の声だけ。
そんな環境です。
おばさんはオカ板向けの話題には事欠かない人なのですが、まあ置いといて。

夜は二階の部屋におばさんと布団を並べて寝ました。
しかし、私は本当の真っ暗闇に慣れずに寝ることができないでいました。
夜の1時くらいでしょうか。私はまだ寝付けず、まどろんでいました。
一階の台所のドアを開けて誰かが階段を上ってきます。
軽い足音で、楽しそうに。
家には私たち二人の他は誰もいないのに。
足音といっても、歩いた際に起こる木の軋みの音は聞こえません。
音が歩いているのです。
そいつは私たちの寝ているドアの前で一旦止まり、
また階段を降りたり上ったり。
私はいつの間にか寝てしまいました。

翌朝おばさんにそのことを話すと、
「あれね、前住んでた家からいてさ、
うるさいから黙れって言ったら黙るのよ。
たまにあいつ大騒ぎするけどイヤな感じはしないじゃない。
大騒ぎするときはね、空中からドーン、っておっきい音が聞こえるんよ」
あっさりいいきった。
おばさんの娘も慣れっこらしく、
「また騒いでるよね。いいかげんやめてほしい」
そんなおばさん達にほんのり。

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