白のタキシードを着て顔を真っ白に塗った男

551 :本当にあった怖い名無し:2006/07/13(木) 09:03:15 ID:LBcZF7/n0
会社の先輩(以後Kさん)から聞いた話
Kさんの年齢は30後半、この年代にはありがちの話でKさんも例に漏れずやんちゃしてた頃の話

その日は集会があってそのKさんも単車でそれに参加していた
数時間走って集会も終わり、後は検問に引っ掛からないように家に帰るだけだった
友人(以後Aさん)をケツに乗せて、検問対策に裏道を走っているとヘッドライトに奇妙な物が照らし出された

それは、白のタキシードを着て顔を真っ白に塗った男の姿

Kさんはそのまま走って、男のすぐ横に着けるとAさんとなんやかんやとからかい始めた
(Kさんは割と怖いもの知らずでそういう物を恐れない傾向にあるw)
しばらくからかっていると、

「亜w是sxcdrvftygbhぬjみk!!!!!」

奇声を上げ、どこから出してきたのか刃物をその手に持って後ろに乗っていたAさんのメットに切りつけ始めた!
さすがのKさんもAさんもこれには焦って、慌てて単車を発進させようとするが、焦っているせいか中々発進しない
その間もガッ!ガッ!とメットを切りつけられ、とうとうフェイスガードの一部が割れてしまった!
「早く行け!早く行け!」と叫ぶAさん、もうダメだと思ったその時・・・単車は走り出しAさんは事なきを得た

そこから数十メートル走ったとき後ろのAさんが「止まれ!止まれ!早く!」と叫びだした!
何事かと慌てて単車を止めるKさん
「なんだ!?どうした!?」とAさんを問い詰めるKさん
するとAさんは無言で前を指差した、振り返って目の前(1mぐらい)を見ると街頭の光に照らされてなにか光るものがある
単車を降りてそれを確認しに行ってKさんは凍りついた・・・

それは、電柱と電柱の間にピンと張られたピアノ線(もしくはそれに類似する極細のワイヤー)

怖いもの知らずのKさんもこれには青ざめて、後は安全運転で帰宅したのだった

因みにAさんがなんでワイヤーに気づいたかと言うと、白塗り男の攻撃でフェイスガードが割れていたために見えたとのこと

その事件の後Kさんの情報網で白塗り男が何者か調べた処
どうやらその近所に住む受験生で単車の騒音で受験勉強が進まずノイローゼ→発狂→Kさん襲撃→自殺
新聞に小さく載っていたとKさん談

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