犬の散歩道

485 :本当にあった怖い名無し:2006/07/11(火) 14:59:20 ID:rhfAeKXg0

>>442を見て思い出した、怖い話、というか、痛い話。
でも夢話じゃないです。

うちの実家は山の下、というか、山村のようなところにあります。
すぐ裏の山は、東海道トレッキングコース○○選、みたいなのなってるらしいですが
私にとっては犬の散歩道でした。
小学校4年生のころ、いつものように母と、犬の散歩に裏山に行きました。
その日は平日でしたが休みだったので(創立記念日か代休かなんか)
おやつを持って、少し長い散歩に行こう!となっていました。
と言っても所詮裏山、私はスカート姿でした。

山頂に近づいてきて、視界が開けてきました。
少し道から外れた、土手のようになったところが
すごく見通しがよくて、母と「キレイだね~」と言いながら、歩いていました。

そうして歩いていると、足になにかがひっかかりました。
ツタかなにかがひっかかったかな?と思って、下を見ずに足を振っても
引っかかったのが取れません。
からんじゃったのか?と思い、下を見ると、私の靴下が真っ赤になっていました。
!!??と思ってよく見ると、脛から、笹の切り株が突き刺さっていました。
「お、おかあさん!!」半泣きになって母を呼ぶと、
振り返って状況を確認した母が、大慌てに戻ってきました。
それから、とりあえず笹を抜いて、ハンカチで足を縛って、下山。
なぜか痛みはまったくありませんでした。
でも縛ったハンカチもどんどん真っ赤になってくし、母も動揺してるし
怖かったです。

その後すぐに病院に行って、治療してもらいましたが、
(私が少しおデブだったのが幸いして)筋肉も神経も傷ついていないようだが、
皮一枚残して貫通していない状態だったので、
奥に笹の破片などが入っているかもしれないし、
皮膚を切開して貫通させたほうが治療もしやすいし治りも早い、ということで
部分麻酔して切開し、穴にガーゼを詰め込んで、両方の穴から端を出して
中をゴシゴシ洗う、という治療を施されました。
刺さったことよりも、こっちの方が痛かった!!
しかもその後、小学校のそばの外科医に毎日休憩時間に通って
同じ治療を受けねばなりませんでした。

脛に2つの一生傷を負った私は、中学にあがりました。
友人との「自分に起こった痛い話」では無敗だった私は
ある時、その2つの穴の真ん中に、しこりがあるのに気づきました。
不思議に思いながら放置していたら、そのしこりが大きくなってきました。
親に相談し「明日病院に行こう」ということになりました。
その晩、なにげなくしこりを触ると、水ぶくれのような、かさぶたのような感触。
よくみると、かさぶたのすみっこがはがれたみたいな感じになっていました。
気になって、そのかさぶた状のをひっぱってみたら・・・・
長さ1.5cm、幅7mmほどの木片が出てきました。
そして、脛の一生傷は3つに増えました。
今、3つめの穴(切開した穴)のそばに、
小さなしこりがあるような気がします。
気のせいかもしれません。
そのうち出てくるといいな、と思います。

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