やめちゃえばいいじゃん

175 :本当にあった怖い名無し:2006/06/30(金) 15:05:55 ID:GSerbh4v0

小学生の頃の夢を見た。
学芸会で発表する創作ダンスの練習をしていた。
当時私は一人だろうと集団だろうと、人前で踊ったり演じたりということが
大の苦手で、恥ずかしがりながら嫌々やっていたものだった。
でもその夢の中では珍しくやる気で、下手なりに必死で頑張っていた…
そんな時。

「やめちゃえばいいじゃん」

降って沸いたような、嘲りを含んだ声。
そして、仰向けに眠る自分の左手側、布団をぐいっと引かれる感覚で、
はじめてベッドに横たわっている自分を意識した。
だが体は動かない。金縛りというやつだ。
私はまだ夢の中味を引き摺っており、「惑わされるもんか、やるんだ」と
その声の主をはねつけるべく抵抗した。
しかしやはり体は動かない。目が開かない。声も出ない。
しばらくもがいてようやく出たのが「…ぅるせぇ…」という弱々しい一言だった。
声が出た途端金縛りが解けて、左側の気配が消えた。

あの耳元で聞こえた声と、布団を引く誰かの気配。
その生々しい感覚。

あれは一体なんだったんだろう。

完全に覚醒して、起きたばかりのことを振り返ってみると冷や汗をかくくらい
怖かったけど、やっぱ全部ただの夢だろうな。
感覚がリアルな夢ってあるし。
その日のうちにそう納得して、笑い話として家族に話したら、心霊スポットなど
に行くとすぐ具合の悪くなる弟(大学生)がマジでびびってた。
んでその日の夜、金縛りにあって何かにのしかかられたそうだw
「おめーのせいで俺んとこにも来ちまったじゃねーか!!」だとw
ワロスw夢に決まってんだろバーカwww

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