泣いて暴れて嫌がった

75 :本当にあった怖い名無し:2006/06/27(火) 16:01:14 ID:fD5p2NLNO
自分のほんのり話を一つ。

どうしてそうなったかははっきりしないんだが、昔顎をぱっくり切って血まみれで病院に運ばれた。
まあ、怪我はたいしたことなくてとりあえず縫うことになったんだけど
なんか子ども心に「縫う」って響きがやたらこわくてさ、
泣いて暴れたんだけど看護士に取り押さえられて、ストレッチャー?に乗せられた。
それでも泣いて暴れて嫌がったら、看護士の一人が「よっ」って感じにストレッチャーに上がったのね。

で、わたしの鳩尾に膝をキメてくれました。

一瞬の衝撃だけで、後は苦痛も縫われたのも覚えてない。
ただ記憶にその時の看護士の微妙に笑ってるような顔と顎に傷が残っただけ。

手術で麻酔かけたから変な夢みたんだろうって思ってたんだけど、
先日親に訊いてみたらどうやらそれは現実だったらしい。

その病院ってのが夏場に食中毒、院内感染は当たり前。
ひどい時には疥癬が院内で蔓延してたいわゆるDQN病院。
市内唯一の総合病院だったが、地元住民はとなりの市の病院にかかるくらいのトコ。

暴れる子どもにそれぐらいしても不思議じゃないだろ、と母が笑いながらいってくれました。

おかげでわたしは病院恐怖症が再発中。
そしてそこでわたしを産み、いまもかかりつけ病院にしている母にほんのりとした気持ちが……。

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