手渡された蝋燭

422 名前:本当にあった怖い名無し :2006/06/05(月) 12:24:59 ID:CYUG5Dg70

友人がネットで見つけたというブラジルのコルドバという街に伝わる怪談をば…

この街には足通りという一風変わった名前の通りがありますがこの通りがなんでこんな名前で呼ばれるようになったかというのにはこんな話があります……

「手渡された蝋燭」

かつてこの通りに面した家に好奇心旺盛なお婆さんが住んでいて近所の人の様子を詮索したり、夜中に蝋燭を片手に窓際で通りかかる人を眺めたりしていました。
そしていつもどおりに近所や通行人の観察をしていたある日の夜の事です。
地上から二階のお婆さんの方に向かって上ってくる人がいます…
それは大きな蝋燭を手にした神父様でした。
その神父様は無言でお婆さんに蝋燭を押し付けるように渡してきました。
少々気味悪く思いながらもお婆さんはその受け取った蝋燭をテーブルに置き、床に就きました。
そして朝にテーブルの方を見てお婆さんは凍りつくような思いに襲われました。
なぜなら昨日もらった蝋燭は死人の足になっており、さらにその横に「好奇心の為に」と書いた紙が置いてあったからです…
それ以降、このお婆さんが住んでいた通りを誰とも無く足通りと呼ぶようになったとの事……

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