土葬の習慣

604 名前:本当にあった怖い名無し :2006/05/04(木) 01:09:33 ID:QIB5ZmCKO

ちょっと前まで土葬の習慣があった地方の人から聞いた話です。

家のものが死ぬと裏山に埋めにいくんですが、何でも墓としてしっかり区分けされていなくて
てきとうな場所に埋めるそうです。
敷地はそれほど大きいわけでないので、一箇所に3人くらい埋めるそうです。
1人目は深く掘って、2人目はその上に、そして3人目もその上にといったぐあいです。

2人目3人目を埋める深さはどうやって決めるのかきいてみたら、しょっちゅう人が死ぬわけじゃ
ないんだから、何人めだか覚えてるわけないだろ、掘っていって骨が出てきたらちょっとだけ土
を戻してから埋めるんだ。って言ってました。かなりアバウトです。

埋葬場所はどうやって決めるか聞いてみたら、ぱっと見て平らなところがあったらそこに埋める
んだそうです。できれば掘っていって骨が出てくるのはいやなんで、まだ埋まってなさそうな所
に埋めるんだそうです。
なぜ平らなところを選ぶかというと、埋めて間もないところは土が盛り上がっていて、時間がたって
いるところはへこんでいるんだそうです。腐って肉がなくなった分へこむんですね。
と、ここまで聞いて疑問に思ったんですが、棺桶の分何じゃないの?といったら、そんなもんにいれたら
いつまでも残ってて次が埋められないだろ。そのまま埋めるんだ。ってずいぶんアバウトです。

ある年のことですが、お亡くなりになる方がみょうに多く、埋めて間もない土の盛り上がった場所だらけに
なってしまい、どこに埋めようか迷ったんだそうです。よく見回したら敷地のはじのほうに平らな場所が残って
いたのを見つけたんでそこに埋めることに。
よくまだ使っていないところがあったな、と言いながら掘っていったらいきなり足がズボッと言う感じでもぐった
んで、なんだ?と思ってよく見たら、まだ腐りきっていない半分溶けたような死体をふみ抜いていたそうです。

ちょうど地面が平らになる程度の腐り具合だったわけですね。

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