雪の穴

144: 本当にあった怖い名無し 2006/07/05(水) 22:06:07 ID:wlPOv2t00

小学校卒業を3日後に控えたその日、俺はクラスの仲良し連中7人で卒業前の最後の想い出作りにと、
放課後いつも遊んでいた学校裏の山へと出かけた。
当時俺が住んでいた地域は冬ともなれば積雪2メートルを越える豪雪地帯。
卒業シーズンの3月といえど、裏山は一面の雪に覆われていた。
防寒着に身を包んだ俺たちは一列の隊列を組み、裏山の頂上に建てられた鉄塔を目指し歩き始めた。

雪をかき分け、ようやく鉄塔にたどり着いた頃にはもう夕方になっていた。
風が吹き付け、鉄塔はビョ~と妙な音で唸っている。
皆でしばらくその光景を眺めていると、突然下腹に刺すような痛みを覚えた。
…もよおした。寒い中を歩いたり、風の中に長時間突っ立っていたせいだ。
俺は慌てて雪を掘り始めた。ガマンできなくなる前に雪に穴を掘り上げないと。
見渡すと仲間のうち2人が同じように雪を掘っている。

山が好きなヤツて、大体考える事が似通っている。
ウンコしたくなったんで「穴掘ってその中にして埋めればいいじゃん」と自分ながらの素晴らしい
アイデアに酔い痴れて、ちょっと離れたおあつらえ向きの場所に穴掘っていたら、そこから前に埋めた
ヤツのぶっ太いウンコが三本とケツを吹いたであろう週刊誌のシワシワのページが出てきた。

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