ショップ

489 名前:3-1 :2006/04/27(木) 20:39:13 ID:xYzV0xUq0

自分は霊感ないけど、勤めている店の店長に聞いた話。
北陸地方に赴任した店長は、○県の有名大型スーパー内のフロアに所在する支店勤務になった。
このスーパーは以前墓場だったものを更地にして建設したらしい。
店長が勤務していたのは生活用品を重点的に扱っているショップだが、
布団等を展開している什器の壁面の隅が異様に汚く、
照明が切れているわけでもないのにそこだけ陰鬱な雰囲気が漂っていたそうだ。
スタッフは何故か誰も商品整理に行きたがらない。

什器の配置が悪くて雰囲気が暗く見えるのかもしれない、と思った店長は
汚れた壁面の隅を隠すように什器を配置し直した。
するとその日から壁面の照明だけが何度交換しても三日と持たず切れてしまうようになった。
不可解に思い始めた店長に、休み明けで出勤した一人の霊感スタッフ(←氏子の娘だそう)が告げた。
「あそこの壁は霊の通り道だから、塞いじゃ駄目ですよ。
今、何体も上に集まってきてて天井凄いことになってますから」
店長は慌てて什器の配置を元に戻したそう。

店長は、何かの気配を感じる?くらいの少々の霊感はあるらしい。
閉店間際に客の居なくなった店内で学生スタッフと談笑中、店長は冗談で
「ここね~出るんだよ」
と学生スタッフを悪戯に脅かして笑った。

直後店のFAXが鳴った。出てきた用紙は差込口からバラバラに千切れて排出されていた。
試しにFAXで書類のコピーをとってみたが、何度やっても紙がバラバラに千切れて排出される。
その日店を閉めて帰ろうとした店長を、霊感スタッフは密かに注意したらしい。
「冗談でもああいうこと云って笑ったらヤバイですよ。
さっき女の人が店長のすぐ横に居て、凄い顔で睨んでました」

どうもそのショップ、というかスーパー内には複数の地縛霊がいるらしく、
午後四時になると必ず赤い服を着た女の子が現れ壁に消えたり、
ショップとショップの間の細い通路に、でんぐり返しのような状態で床に額を擦り付けうずくまってる異様な男の子を
双方のショップスタッフが目撃したり。

こんなこともあった。
ショップの脇には非常階段に隣接する通路が設置されていた。そこに什器や商材のストックを置いていたが、
管理者から怒られたので、全て片付け通路を空けた。するとそこが「霊の通り道」だったらしく、塞いでいたものを
どけることで「霊の通り道」を必要以上に広くしてしまったらしい。
次の日からは霊感の有無に関わらず、スタッフ全員が何のフィルターもなくクリアな状態で「見える」ようになってしまったそうだ。
霊を客と間違って「いらっしゃいませ~」って云ってしまったり、「すいません」って呼ばれて振り向くと誰も居なかったりって
状態が一週間ぐらい続いたらしい。什器は再び通路に戻された。

店長がいうには、いわくつきの場所に建てられたわけじゃなくても、ショップって必ず一体くらいは霊がいるらしい。
今の店にも、子供の霊がいるそうで、閉店近くになると一人で業務する自分は、いつか遭遇してしまうんじゃないかと(((( ;゚д゚)))

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