コンタクト

611 名前:本当にあった怖い名無し :2006/03/25(土) 21:10:40 ID:IE6LoMTJ0

大学生になって初めて一人暮らしを始めた頃の話。ずっとメガネを
使用していたが、コンタクトにする事にした。
ある日、不注意をメガネを踏み潰してしまった。夜になると
コンタクトを外し、メガネにしていたのだけど代わりのメガネを
もっていないので、そのまま居酒屋のバイトをした。

バイトが終わってアパートに帰る電車の中で目が痛くなり、
駅に着いたときは激痛状態になった。
アパートまでは歩いて10分。真っ暗だったけど、大丈夫だろうと
思ってコンタクトを外した。裸眼は両目0.02。
ぼんやりした目で歩きながらアパートの明かりが見える所まで
来て、何かにつまづいて転びそうになった。
よろめいた身体を立て直し、そっとつま先でつまづいたものを
なぞってみると、厚さ5センチくらいの板状のものだった。
気にせずにそのままアパートに帰った。

翌日、コンタクトを入れて、アパートを出た。アパートは坂の下にあり、
上り坂の途中できのうつまづいた板状のものを見つけた。
側溝の蓋だった。蓋の横には当然側溝があって、坂の途中にあるせいか
深い。一メートルくらい。

なぜ側溝の蓋が開いていたのかわからない。(帰りには締まっていた)
もし、あの時落ちていたら、どうなっていただろうとちょっと怖い。

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