一枚の写真にオーブ

239 名前:本当にあった怖い名無し :2006/03/12(日) 07:15:33 ID:Xoeh2rhY0
一昨年祖母が亡くなりました。
葬式にはもちろん親戚一同が集まり、祖母を見送ることに…
母は写真が好きでいつもカメラマン役をやっていまして、
斎場で叔父一家、叔母一家、と写真を撮っていました。
さて、式も終わり写真も現像され、家族で見ていた時のこと。

一枚の写真にオーブ発見。ひとつだけ、きらりと輝く小さな球体が写っていました。

そりゃ塵かもしれない、所詮はオーブ。
祖母の顔がまるっと写っていたなら俺も家族もガクブルでしたが、まぁオーブだし…
と、そこまで考えてみてちょっと怖くなったことがありました。
オーブが写ってる写真は叔父一家の写真だったこと。
祖母は叔父の妻、Y子叔母さんのことを嫌っていたんです。
叔父夫婦は…というと、こっちはこっちで祖母のことを財布程度にしか考えてなくて、
祖母の介護やお見舞いに訪れたことなど皆無。金の無心にだけは訪れていた程度。
親戚の中でもけっこう嫌われていたんです。
オーブを心霊写真の一種、と考えるなら、
斎場という場所柄、たったひとつだけのオーブが叔父一家の写真にのみ出現したことが
なにか理由がありそうな気がして、少し怖くなる時があります。
心霊現象だったら、もっとうじゃうじゃ出現していてもおかしくないのに。
実際、祖母の葬儀の時も何件かお式がありましたから。
ほとんど連続写真のように入れ替わり立ち代わり写真を撮っていた母からしたら、
前後の叔母一家やうちの家族の写真にはオーブなど写っていないことも気がかりなようで。
母はオーブ写真を見て「…やっぱり死んでも嫌いなのかしらね」と。

今、現在進行形で叔父夫婦VS叔母+父の図式で祖母の遺産を巡り争っています。
叔父夫婦は、貰うものはビタ一文まかりたくないようで…叔母も父も困っているようです。
現世に生きる俺としては、少しでも金を手に入れようと悪あがきする叔父夫婦も怖いですが
死んでもなお、肉親相手にですら、恨みや憎しみに捕われるのかもしれない…という、
ものすごく身近な例ができてしまったことが怖い。

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