「おまじない」

133 名前:本当にあった怖い名無し :2006/03/07(火) 17:25:35 ID:NXmpv7+g0
数年前のことだけど鮮明に覚えているので投下
あんまり怖くないのと長文でスマソ

小学五年、私の家にパソコンが来て私はそれに夢中になっていた。
恐らく7月頃だったと思う。
私は学校から帰っていつものようにパソコンを起動した。MSNの検索画面が出る。
「おまじない」と打って表示された一覧から、私は順にページを開いていく。
検索一覧画面に戻って私は次のサイトを開くかためらった。
タイトルは「呪」、説明文も何もない。
でも「おまじない」は「御呪い」とも変換できるので、好奇心も手伝ってか私はタイトルをクリックした。
真っ暗の画面に、出てきたのは大きな画像。
黒くくすんで見えにくかったので私はそれを暫く凝視した。
理解が出来た途端に私は誰もいない家で一人小さく悲鳴を上げてパソコンを強制終了させた。
暫くの間、暗い山の中に横たわった女性の死体の画像が私の頭を離れなかった。
時計を見たら5時過ぎ。私は母が帰ってくるのを待った。

翌日、学校に登校したが友達のYが元気がない。
1限目から移動があったので、もしかしたら月曜の朝礼だったのかもしれない。
Yに「一緒に行こ。」と誘うが頷くだけだった。
暫くたってYがようやく口を開いた。
「昨日ハムスターが死んだんよ」
ふと脳裏にあの画像が蘇る。私は恐る恐る何時ごろ?と聞いた。
「夕方ぐらい、それまで元気じゃったのに。」
今まで何度もYの家にいったことがある。昆虫が数匹と、ハムスターが一匹いてよく二人で眺めた。
私は動揺してしまって「冬眠しとるんかもしれんよ」と言った。もしかしたら季節は冬だったのかもしれない。


週末っていうのは疲れが出やすいもので、私は学校から帰ったら自室ですっかり寝入ってしまった。
田舎で周りは田んぼばかり、車の通りもそう多くなくとても静かだった。
目が覚めた頃にはあたりはすっかり暗くなっていたが、私は晩御飯に呼ばれるまでこのまま待っておこう。と思った。
しかし突然ビニールをひこずっているような「ズルー・・ズルー・・」という音が2階への階段を上がってくる感じがした。
気のせいだろう、そう思ったが私は耳をすませてみた。
「ズルー・・」の音は階段を上りきったのか廊下からこっちに近づいてきてるのが分かった。
音の進行はとても遅かったが、私は咄嗟に電気とMDコンボをつけ、音量を大きくした。
音はそれ以降しなかった(聞こえなかった?)が、そんなことが数日間続いたため私は昼寝をするのをやめた。
お地蔵が見えたり、金縛りにあったりするのはまた別のお話。

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