毎晩のように見る夢

926 名前:本当にあった怖い名無し :2006/02/19(日) 15:27:49 ID:x8WBNccC0
学生の時、美術の先生から聞いた話。

先生が出張中、奥さんが先生のベッドでひとり眠っていると、
毎晩のように見る夢があったそうだ。
それは部屋の隅の天井から、ぼたぼたと血がしたたるという
あまり気持ちの良く無い夢。
気になったので天井裏をさぐってみると、そこからは先生が
学生時代に描いた絵が沢山でてきた。

独身の頃、住んでいる場所からそう遠く無いところに屠殺場があり、
写実的な絵を勉強していた先生は、血のしたたる牛の頭や肉なんかを
キャンパスにいくつも描いていたそうだ。
結婚後、その絵は日の目をみることなく家の屋根裏に置かれたままになっていた。
先生の奥さんはそのことを全く知らなかったようだが、牛の魂?が
絵にこもって、なんらかの形で存在を知らせたかったのかも…と言っていた。

たかが絵…と思うが、モノにはなんでも魂が宿る、というのは
あながち嘘ではないのだなあ、と思ったお話でした。

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