メガネかけたひょろ男

948 名前:本当にあった怖い名無し :2005/12/20(火) 12:47:44 ID:pwMRpAuIO

すっきりしない話。小4のころ、夏休みにあたしと母の2人で一緒に京都のおばちゃんの家へ行った。
駅から家まではおばちゃんが案内してくれたんだけど、その時既に時間は夜10時過ぎ。
母とおばちゃんは久々の再会でテンション上がり切ってて、閑静な住宅街をハイテンションで喋りながら歩いてた。
あたしは疲れてたのもあってその2人についていけなくなって、2人の後ろ3、4mくらい離れてとぼとぼ着いて行ってた。
20分くらい歩いて、おばちゃんの家に着いて、2人が玄関入って少し間を置いて、追いついたあたしも玄関に入った。2人はもう家の中に上がってしまっていた。
それで敷居をまたいで、玄関の引き戸を閉めようとして振り返ってびっくりした。
敷居を挟んで10cmくらいの距離で、メガネかけたひょろ男がぬぼぉ~っと立ってた。
一瞬でパニックになった。えっつけられてた!?てかこの人生きてるの死んでるの!?もしかしてこの家の人かな?だとしたら何で何も言わないの?入って来ないの!?生きてても死んでてもこの人はやばい!!?
怖くなって思いきり引き戸を閉めた。特に入ってきそうな感じもなくて、あたしは急いで靴脱いで、転がるように家に上がった。
その時はごきげんな母やおばちゃんに悪い気がして何も言わなかったけど、あとから考えるとちょっと怖い。今でもあの人が生きてたのか死んでたのかはわかんないし。

ただ、もしもう少し歩くのが遅れてたら……

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