白いゴミ袋

612 名前:本当にあった怖い名無し :2005/12/06(火) 19:19:58 ID:lpOaXPeN0

去年の真冬の事
寒いし眠いしで家まで早足で帰っていた
もう家も近い、数メートルの場所に白いゴミ袋が落ちている、しかもデカイ袋
でも気にせず無視して進んだ、でもこんなに風が吹いてるのに全然動かないし何かと思って良く見たら人間だった
うつぶせになって倒れてたんでよく解らないがたぶん女性、髪が長かったし
ていうか服装が奇怪、こんな糞寒い日なのにワンピース一枚しか着てなかった

とりあえずこのままでは大変だと思って自分の上着をその人に着させて警察でも呼ぼうと携帯を出した
だけど携帯を出した瞬間突然足を掴まれて何か言われた、小声だったので何ていってるか聞こえない
きっと余程の事があったんだろうと思って安心させる為に
「どうしました?大丈夫ですか?あの、警察呼びますから安心してください」と、そう言ったがまだぶつぶつ言ってる
とりあえず耳を近づけてよく聞いたらこう言ってた「お腹すいたよ・・」
もうほんとビビッタ、声がもう子供みたいな声。ていうか子供の声

急に怖くなってきて掴まれてる手をほどいたら急に
「ぎょあああああああ!!!!あをういおあwyぴがぽいかr」とか叫びだしておきあがった
一瞬腰が抜けそうになった
もうこいつはヤバイ、幽霊じゃなくてもヤバイ。と思って逃げ出そうとした
だが何故かその女の顔が気になって後ろ振り向いたら顔中痣とか火傷とかでいっぱいだった
馬鹿みたいにボケッとしてたら突然何かを踊り出した、盆踊りみたいな感じだが訳の解らん踊り
もう後ろも振り向かず家まで走った、いつもは走るのが遅かったが今は違う、ほんとに自分でも信じられないような速さを出してた
でもやっぱり気になって少し後ろ振り返るとまだ踊ってる、さっきまで奇声あげてたが今度は
「死ねぇえええぇぇぇ」とか「殺すぞおおおお」「戻ってこいいいいいい」とか叫んでた
半泣きになりながら家までかけこんで家の窓やドアに全部鍵かけた

お陰で次の日寝不足だった・・・でもあれ以降何もなかったからほんとにホッとした

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