川の方を絶対に見てはいけない日

817:本当にあった怖い名無し:2010/05/09(日) 22:13:24 ID:SBn7+51L0
俺の田舎って、お盆の最後の日に『帰らなかった者』を入れないように、窓を閉めて寝る風習があるんだ。
小学校の時に、友達とその話してたら、その友達が、
「ウチの親がその日の夜、川の方は絶対に見てはいけない」って言ってたって。 

「窓閉めるのは分かるけど、『見るな』ってのは何で?」って聞いたら、
むかしそこの上流に、年老いた母親と孝行息子が住んでいたんだけど、 
ある日、その息子が何かの罪の濡れ衣を着せられてしまい、 
自分に何かあったら年老いた母親が独り残される事になるからと、
息子は必死に無実だと主張したけど、誰も話を聞いてくれず、 
結局、足に重りをつけられて、海に沈められてしまったそうな。 

以来、その時期になったら、家に帰る為なのか母親に会いに来るのか、川をさかのぼってくるんだって。 
重い石をズル・・・ズル・・・・っと引きずりながら。
で、もしそれを見たら、連れて行かれてしまうって言ってた。 

子供心に、可哀相だけど怖いと思った。 


820:本当にあった怖い名無し:2010/05/10(月) 02:25:03 ID:9cf+GIfR0
>>817 
こういう話は好きだな。 
おまえらならその日の夜の川、見る? 
  
きっと一人の息子が何年も祟るとも思えないし、 
こんな因習が残った事には、何か別の理由があったとしてもおかしくないだろう…

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