赤白チェックのバニューダ・パンツ

201 名前:本当にあった怖い名無し :2005/11/12(土) 04:10:23 ID:+0snBqBY0

怖いかどうかどうかな話なんですが
当時、大学の寮に住んでいました。
寮は、鉄筋4階建てで、3戸並んでいました。
私の住んでいたのは、中央の3階でした。
寮の各階の構造は、20ほどの部屋(1部屋2人)が並んでました。
両端には、非常階段が有り、中央が通常使用する階段です。
階の中央の部屋が、溜まり場となっていました。
以上が、状況説明です。
その日(9月上旬)前期の試験勉強に疲れた私は、中央の溜まり場に息抜きに向かっていたところ、前から反対側(中央からね)から来たAと、溜まり場の前で合流しました。
溜まり場の中を見たAは、「あれ?Bってここにいたの?」と言いました。
「じゃ、あの部屋にいたのは、誰?」
と言い私の左手を掴み、引っ張っていきました。
私は引かれるままに、Aの部屋と、溜まり場の中間にある、Bの部屋の前まで来ました。
Bの部屋のドアは、15センチほど開いていました。
残暑厳しい頃ですから、開いていても珍しくはなかったのです。
ドアの隙間からは、椅子に座っている、赤白チェックのバニューダパンツ(当時はやっていました)をはいた、太ももから足先が見えました。
「誰だ?」と言いながら、Aがドアを開くと、蛍光灯の明かりの中だれも椅子に座っていませんでした。
でも、2段ベットの上段には、サッカー部の同室の奴が眠っていました。
あまりにも不自然で、「わっ」と、Aがドアを閉めたところ、ひっかかりが悪かったのか、また15センチ程開きました。
すると、またドアの隙間から赤白チェックのバニューダ・パンツが見えました。
私と、Aは腰が引け、逃げ出してしまいました。
私にとって、腰が抜けるというのを始めて体験した出来事でした。

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