小話を少しだけ

750 名前:本当にあった怖い名無し :2005/10/25(火) 23:58:35 ID:Xq30X0KD0

小話を少しだけ


 友人の話

 友人は深夜、自宅のリビングで一人テレビを見てた。
 ふと、背後で気配がして、振り向いた。
 柱に手と足を絡めた裸の男がいた。すごい形相でこちらをにらんでいる。
 驚いて固まっていると、しばらくして消えた。

 友人の話

 朝起きて洗面所で顔を洗っていた。
 タオルを取って、顔を拭き、鏡を見た。
 鏡面いっぱいに猫の顔があった。
 
 霊感のある女の子の話
 
 彼女は家族と県営住宅に住んでいた。
 晴天のある日、一階のベランダを通りかかった時、霊の気配が漂った。
 ベランダの下をのぞくと、体育座りした少年が二人。
 だまってうつむたまま、ひざを抱えていた。影が薄かった。

 友人に聞いた話

 知り合いのカップルが深夜、海にドライブに行った。
 海岸に腰掛けて、海を眺めていたら、遠くからなにやら丸い物体が飛んでくる。
 なんだろうと二人して注視していた。すごい勢いで近づいている。
 目前にきた時に生首だと気がついた。そのまま二人の間を通り抜けていった。
 
 友人の職場の話

 職場に妙な気配が漂う。どうも子供がいるみたいだ。
 上司とそんな話をしていたら、部屋の窓を人影が通った。
 「今の、そうだよね」。二人で苦笑した。
  
 友人の話

 ネットで怪談話をしこたま読んで寝た。
 夜中にふと目が覚めた。腕を頭の上で組んだまま寝たらしい。
 視線を腕に向けたら、十数本の手につかまれいた。
 
 一人暮らしの友人の話

 押入れに背中を向けて寝ていた。深夜、誰かにふすま越しに叩かれた。

 友人の話
 
 水商売をしている母親の帰りを、幼い妹二人とともに待っていた。
 深夜、下駄の音が聞こえてきた。カラン、カランと玄関に近づいてくる。
 玄関の引き戸を開ける音が聞こえた瞬間、台所から鍋や食器をぶちまけたような音がした。
 慌てて、台所に向かったが、何事もない。もちろん玄関は鍵が閉まったままだった。

前の話へ

次の話へ