割箸と半紙で作ったあれ

690 名前:682-685 :2005/10/24(月) 15:58:51 ID:j9iGEVylO

大家さんの家は旧農家で、当時その大きな家の前に畑がありました。
(長屋から見ると真横。今でもあるらしい)
大家さんの家と畑の前を細い私道が通ってて、その私道は緩やかにカーブしてたんですが
丁度カーブする辺りに「何もない変な土地」がありました。
四畳半位の大きさで、植木も何もない。中途半端過ぎて遊び場にもならない。
私道自体は子供の遊び場だったけど、なぜかその土地には足を踏み入れた記憶があまりない。
で、その土地のとこに電柱があって、足元に理由は分からないけどお祓い?の棒が刺してあった。
神主さんが手で持ってシャッシャッとやる、あれ。割箸と半紙で作ったあれのミニサイズが電柱の下にいつも刺さってた。
ある日、皆で遊んでたら同じ長屋に住むたけちゃんという悪ガキがそれを引っ込抜いて遊び始めた。
やめなよー呪われるーなんてワイワイやってたら、畑仕事をしてた大家のじいちゃんがすっ飛んできて全員ものすごい勢いで叱られた
やったのはたけちゃんなのに(´Д`)
で、近くにあった用水路跡(柵も何もない昔の生活用水路の名残)の傍に遊ぶ場所を変えたのだけど
普通に歩いてたたけちゃんがいきなり横によろめいたと思ったらその用水路に転落。
浅かったので皆で助け上げたらヘドロまみれで半泣きのたけちゃんが
「今押したの誰だよ!何で押すんだよ!!」
押すってあんた、一人で前歩いてたやんww
と、笑ったのだけど。
じゃあ押したのは誰?って話になる。
今思えばほんのり怖い話。

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