トイレの花子さんの話

277 名前:本当にあった怖い名無し :2005/09/28(水) 20:15:22 ID:TnkFKtnj0

学校って色々な怪談話があるよね。赤マント、二宮金次郎、13段階段。 
子供は怖い話が好きだから、次々新しい話が出来ていくのだろうか? 
でも、このたくさんの話の中には実話もあるんじゃないか?って思うんだ。 
俺が話すのは学校の怪談の中でも有名なトイレの花子さんの話。 

話は…もう10年以上前にさかのぼるけど 
俺の小学校は俺が6年生の時はトイレの花子さんは 
暗黙の了解で禁止っていうか、やったらヤバイってなっていたんだ。 
理由は俺が5年生の時だったかな? 
こっくりさんとか、トイレの花子さんとかメチャクチャ流行って 
男子も女子もやっていたんだ。 

でも、やっぱり皆怖いんだ。一人でやる奴は誰もいなかった。 
ある日も昼休みに男子女子15人ぐらい集まって 
理科室の隣のトイレで花子さんをやってたんだ。 
理科室の横のトイレは入り口にもドアがあって外からは見えないんだ。 
たしか3階のトイレだったかな。 
俺は女子トイレに入るのが少し恥ずかしかったけど1回やったっけ。 

外で待ってる間もドキドキしてた。 
一度に入るのは男女4人ぐらいだったかな。 
トイレに入って数秒後「コンコンコン」ってノックの音がして 
次に「は~な~こ~さ~ん」って呼ぶ声がして静かになる。 
で、中の人が出てきて「やっぱり、出ないね~。」なんて話して 
「じゃあ、次は俺らがやってくる」って交代して 
お決まりの音がする。「コンコンコン…はなこさ~ん。」って。 

でも、やっぱり出ないんだ。当たり前だけど。 
こんな、やり取りを4回ぐらい繰り返した後だったかなぁ。 
この言葉を言うのが恥ずかしいけど、当時のガキ大将みないな奴が来て 
「お前ら、一人で出来ないの?なさけねーなぁ。」 
みたいなコト言ってきたから誰かが 
「でも、もしも出たら怖いし…。」 
ていうと、そいつが 

「なさけねーなぁ。俺が一人でやってきてやるよ。いるわけねーだろ?」 
なんて言って、カバンを廊下に置いて、ソイツ一人で入って行ったんだよ。 
外で待ってると、お決まりの音が聞こえるんだ。 
「コンコンコン」…「はーなーこさん」って…。 
でも、いつもと違ったのは、その数秒後に 

「ぎゃーーー!!!」っていう、ソイツの悲鳴が聞こえたコト。 
めちゃくちゃ大きい声でさ。 
みんな顔を見合わせたよ。どうしよう?って顔で。 
そしたらガタガタ、ドンって音を鳴らしながら(多分、壁とかにぶつかった音) 
ソイツが顔を真っ青にして、ガタガタ震えながらトイレから出てきたんだ。 
本当に歯がカチカチいって、血の気がまったくないんだ。本当にビックリした。 

ソイツは震えながら「出た、出た…」って言うんだ。 
みんな分かっていながら「何が…?」って聞くと 
「出た…血まみれの女の子が、、、勝手にドアが開いて、、、 
血まみれの女の子が、、、はぁい。ってこっち見て…。笑って…。」 
って言うんだ。もうかなり昔の話だけどソイツの顔は今でも覚えてるなぁ。 

女子は「キャー!!!」とかって怖がって 
男子は「確認しに行く?」とか言ってたけど 
確認に行くことは出来なかった。 

だってソイツの様子が危なくて、、、 
震えながらずっと「出た、、、出た。。。血まみれの…。」って言ってんだから。 
とりあえず保健室に連れて行こうってコトになって連れて行ったんだ。 

保健室の先生に「どうしたの?顔真っ青だけど?」と聞かれたけど 
どうせ信じないだろうから 
「突然、気分が悪くなってって」言って誤魔化した。 
で、体温を測ったらソイツ40度近い熱があったんだよ。 
みんな本当に驚いてた。 
もちろんソイツは早退して、もちろんトイレは確かめに行かなかった。 
でさ、その次の日もソイツ休んだんだよ…。次の日も、次の日も…。 

4日目には元気に学校に来たんだけどね。w 
誰も花子さんのコトには触れなかったなー。 

花子さんが居るかどうかは、結局分からないけど 
ソイツが40度近い熱を出したのと 
早退して3日休んだのは本当の話。 
終わり。 

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