市の清掃局員

13 名前:本当にあった怖い名無し :2005/09/04(日) 00:20:28 ID:MDrbvOnE0

娘が二階から降りてきた。 
反抗期なのか、最近は家族と一緒に夕食すら拒否する。 
普段何をやっているのかわからないし、何を食べているのか、 
いつ寝ているのかも知らない。 

しかしその時の娘はひどく具合が悪そうに見えた。 
顔色は青ざめているし、髪はベットリしていてバラバラ、お風呂に入っていないのかしら。 
緩慢な動作で冷蔵庫から飲み物を出し、コップで一口飲み込むと、娘はそのまま 
2Fへと戻っていった。 
歩き方も少しおかしい。ガニマタ気味だった。 

TVを見ていると、15時10分に来客を告げるベルが鳴った。 
ベルを鳴らしたのは市の清掃局員だった。 
彼は目を大きく見開き、汗を垂らしてこちらを見ている。 
すこし口をパクつかせた後、彼はブツブツと何かを呟きながら、右手で 
ガスメーターに入っていたビニール袋を主婦の眼前に突きつけた。 

初孫は死体でビニール袋に入っていた。 

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