トイレでの密室殺人

209 :きかんしゃとおます:2000/08/08(火) 23:06

ある4人家族が、とある地方の旅館に宿泊。
深夜に娘か母親が、トイレで惨殺されているのが発見された。
全身を刃物で滅多刺しにされ、顔面は誰だか判別がつかなくなるほど斬り付けられていた。死体には舌がなかった。
トイレには格子のついた幅30cm・高さ10cm程の窓と、小さな通風孔があったが、とても人の入れる大きさではない。
カギもかけられていた。誰がどこから侵入してきたのか・・・。

警察はその旅館を経営している夫婦、その息子、近辺の変質者などを聴取したが、
現場が密室だったこともあり、迷宮入りになるかと思われた。

しかしある日、旅館経営者夫婦に付き添われたその息子が署に出頭。
「近所の目もあり、なかなか正直に話すことができなかったが、とんでもないことになったのでお話します。
 息子は盗撮が趣味で、再三注意していましたが、
 事件当夜もビデオカメラで、天井裏から個室を撮影していていたのです。
 撮影していると、格子のはまっている小窓のガラスが開き、
 ガラスの破片を持った小さな・・・いや、このビデオテープに一部始終がはいっていますので・・・」

息子はビデオテープについて尋ねられると、恐怖が蘇ったのか半狂乱に。
精神に異常をきたすほどの何かがこのテープに入っているのかと思い、捜査員達もテープを再生するのを恐れた。

そのテープには、排尿する女性を俯瞰で撮影した映像が収っていた。
和式便器にしゃがんでいた女性が立ち上がろうとしたその時、小窓から、
ガラスの破片らしきものを握った小さな15~20cm程の老婆が、音もなく飛び込んできた。
女性は悲鳴をあげる間もなく咽を掻き斬られ、そして顔中を、体中を斬り付けられ・・・。
女性が息絶えると、小さな老婆は死体から舌と頭皮の一部を切り取り、
天井を見上げ「次はおまえだよ」と言って小窓から出て行った・・・。舌と、髪の毛のついた頭皮を持って。

捜査員の中には、嘔吐する者、泣き出す者、恐怖の余り失禁する者もいたという。
結局事件は未解決のままだが、警視庁に件のビデオテープが今なお保管されていると言う。

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