自慢スンナ

772 本当にあった怖い名無し sage 2005/05/28(土) 02:27:54 ID:BJiCS99J0

高三の頃、中学卒業してからまるで音沙汰なかった顔見知りに再会した。 
友達というほど仲が良かった訳でもない、顔見知り。 
デブで図体はデカイが内向的。中学時代は性格が暗いのでイジメられてた。 
電車で近くに立ってて、向こうが 
「おう」 
というので気づいた。 
とりとめない話をしてるうち、もうエッチしたか、という話題になった。 
オイラは童貞だったので、正直にそう言い、でも、アイツとかアイツはもうやったらしい 
などと、二人の共通の知り合いについて、オイラの聞いた情報を教えた。 
「で。おまえは?」と聞いた。 
どう見てももてそうもないヤツはまだ絶対童貞だろう、とオイラは思った。 
「したよ。夏に」とヤツは事も無げに答えた。 
「え。誰と?」ヤツに彼女が出来るわけ無い、風俗に行く金、いやそれ以上にその勇気 
もないだろう、と思ってたオイラは衝撃を受けてそう聞いた。 
「知らない」 
「知らない、って。。風俗か?」 
「うんにゃ」ヤツは思い出すように目を細めた。 
「○○公園、ってあるだろ」ヤツは地元の児童公園の名を上げた。 
「あそこ夜、人通りないんだよ。奥のアパートの住人以外。だから待ち伏せた」 
「待ち伏せ…」 
「うん。強姦。あそこのOLだと思う。酔ってた。誰も来なかったからよかった」 
オイラはビックリして「うそだあ」と明るく言った。嘘にして欲しかった。 
ヤツは「ホントだぜ」と暗い真剣な声で言った。なんかホントな気がした。 
オイラはいろんな事がアタマをぐるぐる周り、その後ずっと黙ってしまった。 

その日以来、会うのイヤだから電車に乗る場所も変えた。 
ヤツが今どうなってるか知らない。 

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