視線の向こう

199 本当にあった怖い名無し sage 2006/03/01(水) 16:11:18 ID:zatnDP1R0 

なんか似たような話多そうだけど一応。 

元旦に京都駅から竹田久保町駅まで電車に乗ったんだよ。 
最後尾の右側に父・弟と乗ってて、俺が丁度真ん中に座ってた。 
で、京都駅を出発した直後から視線を感じてたんだ。 
気のせいだろ、と思ってたんだけど前を見たら五十位のババアが 
少しニヤニヤしながらこっち見てんの。 
ちょっとキテる人かな、と思ってさりげなく父・弟に目で警告してる間も 
まったく目が動いてないの。瞬きも二十秒に一回ぐらい。 
で、誰を見てんのか確かめようと思って、持ってた本を掲げてさりげなく隙間から 
ババアを覗いてみた。そしたらなんて言うか、ババアが俺ら三人の誰も見てないんだよ。 
なんていうか、写真を撮ってもらうときにレンズじゃなくてレンズの向こうにある物を見ようとしてる感じ。 
で、あと二駅ぐらいになった時かな。こんどはババアが肩を揺らしながら一点を見てんの。 
父・弟共に「こいつヤバい…」って思ったらしくて、後はひたすら俯いてた。 
駅に着いたのと同時に電車から出た。だって、ババアまだ同じところみてたんだもん。 
結局ババアが何を見ていたのかわからなかったけど。 

怖くない拙文でスマン。 

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