あんな可愛い子が幽霊なわけない

513 名前:不思議父の娘 ◆dqsUYoSNaU :2005/04/30(土) 15:57:48 ID:upVkkhrRO
私生きてるよー(´∀`) 

また父の話です。 
去年の冬頃、父が夜中にレンタルビデオを返しに行った。 
帰ってくると今さっき可愛い女の子に会ったと言う。 
こんな夜中に出歩くなんて危ない子が居るなぁと話を聞いているとまたおかしい。 
内容はこうだ。 
自宅付近は寂びれた古い住宅街なので夜中は車や人影が少ない。 
筈なのに歩道に高校生くらいの女の子が居たらしい。 
背を向けて歩道の草むらに手を突っ込んでしゃがみ何かを探しているような格好で。 
それが横断歩道の脇だったのでちょうど赤になった信号で車を止める父。 
父「キミ、何してるの?」 
何となく話し掛けた。 
女「探し物。」 
振り向きもせず女の子は答えたそうだ。 
父「何を?」 
女「ボール。ここで無くしたから」 
父「そうか。でも遅いから早く帰らないとなぁ」 
女「わかった」 
父「気を付けなよ」 
信号が青になり車を発進させた。 
バックミラーで確認したが女の子は見えなくなるまで草むらをガサガサやっていたらしい。

父「可愛い子だったぞ」 
私「は?振り向いてないのに何で可愛い子だったって言えるの?」 
父「それがな…」 
話には続きがあった。 
帰ってきた父が駐車場に車を止めた(自宅から駐車場は少し離れてる) 
車から降りると20mくらい離れた場所にの女の子が立っている。 
服装と髪型からしてさっきの子だ。 
不思議そうな父の顔を見るとにっこり笑って走って行ってしまったそうだ。 
おかしいよね、車と同じスピードで付いてくるなんて。 
私「…それ幽霊だよ」 
父「何言ってるんだ、あんな可愛い子が幽霊なわけない」 
幽霊はみんな血塗れだと思ったら間違いだよ、父。 

馬鹿父です。 
とりあえず何も拾ってこないようにしてほしいな。 

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