ポラロイド写真

424 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :04/04/06 22:22 ID:ik8QpIKV

友人の話。
彼は大学生の頃、OBとして高校の後輩の部活によく参加していたそうだ。 
その夏も彼は後輩たちと一緒に、四泊五日の登山行をおこなっていた。 
人数は少ないながら女子もいたので、引率にも気を使っていたという。

二日目の深夜、テントの外で眩い光が起こり、まどろんでいた彼は目を覚ました。 
寝ぼけ眼で外に這い出すと、ガサガサと何かが足早に遠ざかっていく音が聞こえた。 
何だ、何がいたんだ? 音を聞いた途端、彼ははっきりと覚醒した。 
二つあるテントを確認すると、生徒も顧問教師も皆熟睡している。 
寝られなくなった彼は、光のたかれたあたりを丹念に調べたそうだ。 
乱れた夏草の上に、不気味な物が落ちていた。

勃起して節くれ立った男性器のポラロイド写真だった。 
彼らのテントが背景になっているところから推測すると、どうやら先ほどの光は 
カメラのフラッシュだったらしい。

次の日、彼は顧問にだけこの話をし、即行で下山することが決まったそうだ。 
同行した後輩たちは、いまだにこの時の事情を知らないのだという。

え~、今日の話はある意味すべて説明がつく事なのかも知れません。 
でもそのつけた説明自体、気持ち悪い色があるような気もします。
特に最後の話。 
困ったチャンな友人は写真を持ち帰り、我々仲間に見せてくれました。 
要らん物なぞ見せんでいいわい!! 
写真はその直後に別の友人が燃やしたのですが、何と言いますか、 
一種異様な鬼気を感じました。 
その変態野郎は、夜の山奥に一人で一体何をしていたのでしょう? 
それもカメラを持って。下半身剥き出しで。 
考えると限りなく怖い気がします。 
何回か言われたことですが、やはり一番怖いのは生きている人間なの 
かもしれません。

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