あ・・・思い出したわ
944 :本当にあった怖い名無し:05/01/30 13:39:15 ID:mNYu1VrF0
うちの親父の話。
親父と、親父の高校からの友達ふたりで、アウトドアをしようとよくしらない山に車で入って行ったそうだ。
結構深い山だったみたいで、なんせ良く知らないもんだからすぐに迷ってしまった。
昼には入ったはずなのに、夕立が降ったせいかあたりはもう夜みたいに暗い。
車で二人は暗い中うろうろして、ものすごい不安だっただろうと思う。
そのうち、助手席で友達の声がした。
「あ・・・思い出したわ・・・ここ、右・・・」
親父はハンドルを右にきった。その後友達は
「次右・・・まっすぐ・・・あ、次は左・・・」
とか、方向を指示してくれる。
何で知ってるならもっと早く思いださねぇんだよ、とは親父も内心思ったそうだけど、「助かる!」って安堵感のほうが強かったから、とにかく早く帰りたい一心でハンドルをきった。
でもその時ふと気付いたんだよ、なんだか森深く行ってないか?って。
「あ、そこ最後・・・まっすぐ・・・」友達の声がする。
「おい、ホントにこっちであって・・・」親父は助手席の友達を見ながら行って、言葉が詰まった。
寝てるんだよ。友達が。
ふと見ると、車はもうホントに断崖絶壁。落ちる3メートル前ぐらいだったそうだ。
恐くなって、すぐに友達を起こしたら、ずっと寝てたみたいだった。
じゃあさっきの声は?崖まで案内した友達の声は?
そう思ったら、後部座席のほうから声が聞こえた。今度は女の子の声で。
「ちぇっ・・・死ねば良かったのに。」
長文スマソ。