挨拶が無い

782 :雷鳥一号:03/11/22 01:52

先輩の話。
連休を利用して山歩きしていた時のこと。 
無人の山小屋に泊まったのだが、奇妙な夢を見たという。

足先まで髭を伸ばしたお爺さんが、挨拶が無いと言って怒っていた。 
先輩はなぜか恐れ入ってしまい、わけも分からず謝ったのだという。 
そのうち怒りも薄れたのか、お爺さんは許してくれたそうだ。 
許すから酒を出せ、と言われたところで目が覚めた。

妙な夢だったが、内容はしっかりと憶えていた。 
確かめようと、最後の夜の楽しみに取っておいた酒の携帯容器を出してみた。 
容器は空になっており、一滴の酒も残っていなかったそうだ。

前の話へ

次の話へ