おしゃべり

769 :本当にあった怖い名無し:04/10/29 17:34:27 ID:mCSBX74f
1年くらい前、休日に3歳の息子と公園に行った帰り、 
ママチャリの後ろに乗った息子が公園の階段に手を振っていたんです。 
私:「何してんの?」 
息子:「お友達にバイバイしてんの~」 
もちろん、私にはなにも見えません。 
私:「だれかいるの?」 
息子:「女の子」 
           
3歳といえば、ある程度満足にしゃべる事が出来るようになる年齢です。 
冗談っぽい事も子供なりに考えてしゃべったりもします。 
『ハハァ~ンこれはふざけているな』と思った私は 
私:「じゃ~お友達の所に行ってちゃんとバイバイしてきな」 
息子:「ハ~イ」 

自転車を降りた息子は階段に歩いて行きました。 
そして、当時息子が大好きだった『仮面ライダーファイズ』の話を 
身ぶり手ぶりを交えて、 
まるで近所のいつも遊んでいるお友達とするかのように話だしました。 
まだふざけているんだと思っていた私はしばらく息子の様子を見ていました。 
......が、フッと気が付きました。 
会話が成立しているのです。 
?:「・・・・・」 
息子:「いぬいたくみだよ!」(仮面ライダーファイズに変身する人) 
まるで 
?:「ファイズに変身する人ってだれ?」 
息子:「いぬいたくみだよ!」 みたいに...... 

全部の話が聞こえてた訳ではありませんが、途中息子のおしゃべりが止り 
また、話はじめる.....お友達がしゃべり、息子がしゃべる 

なんだか恐くなった私はなるべく平静を装い 
私:「も~帰るよ~」 
息子:「は~い」 
息子は「バイバイ」と言いながら私の方に歩きだしました。.....が、 
3歩ぐらい私に向かって歩いて来た所で、 
 息子:「ナァ~ニ?」と階段に戻って行きました。 
2~3短い会話(?)をして息子は私の元に戻ってきました。 
私はママチャリをスタートさせました。 

だいたいの会話?は察しがつきました。(仮面ライダーやアバレンジャーの話) 
しかし、「ナァ~ニ?」と呼び止められた後の会話は見当がつきません。 
とても気になりました。 
 私:「また戻ってなに話してたの?」 
 息子:「ないしょのはなし」 
 私:「教えてよ~」 
 息子:「だめ~だってないしょだもん!」 
 私:「教えてくれたらアイス買ってあげるけどなぁ~」 
 息子:「ほんと!!!じゃーパパもないしょにしてね!」 

コンビニでアイスを買いベンチに座り、ニコニコとアイスを食べながら 
息子は『ないしょのはなし』を教えてくれました。 
ニコニコ顔で語る『ないしょのはなし』の内容は今も私に恐怖を与えています。 

『ないしょのはなし』の内容聞きたいですか? 
息子と『ないしょ』にする約束したのですが、 
よかったらお聞かせしましょうか? 

私は、も~どーでもよくなったんで『差し上げましょうか?』 

                おわり 

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