般若の面

248: 本当にあった怖い名無し 2005/11/03(木) 04:51:33 ID:zr75Z11u0
なんとなく思い出した話がある。 
小学校5年生頃、エアーガンでサバイバルするのが仲間内で流行っていました。 
障害物・身を潜める場所が多い場所を考えると結局はそこら辺の山に決定する。 
毎回同じ場所ではおもしろくないので、近くのいろいろな山・森林でやるのだけど 
その日行った森林には一軒の崩れかけた廃墟があった。
林の中にポツンとある建物は異様な雰囲気を漂わせていて近づきがたかったけれど 
これは最高の戦場じゃないか!ということで、まずは廃墟の中を下見しました。

その中の一人がエアーガンで電球を狙い撃ちしだして、サバイバルではなくて 
廃墟の破壊活動になってしまったのです。 
破壊しつつ奥へ奥へと入っていくと「なんだこれ!!」という叫び声が響きました。 
なんだろうと皆が集まって見に行くと、風呂場の湯船の中にガラスで出来た箱に入った 
般若の面があったのです。

当然みんな気持ち悪がったけど、悪魔退治だ!ってことで般若を破壊する事に。 
そのガラス箱を抱えて廃墟の裏手にあった土管のような物の中に投げ入れました。 
やはりそれだけではガラスが割れただけで般若の面は無傷だったので、大きめの石を 
般若の上に投下。 
割れたような音がしたので覗くと無残にバラバラになった般若。

割れた般若を見た一人が、 
「あーあ、のーろわーれるーーー」 
「逃げろーーーっ!!」 
と言い出して、みんなダッシュ 
その後、公園で適当に話をして解散しました。
それから1週間くらい経って、般若の面がなんとなく気になり出したので 
サバイバルしてたメンバーの内、3人で怖がりつつも見に行く事に…。

「元に戻ってたらどうする!?」 
「鬼ババァの家だったら、壊したせいで追いかけてくるかも!!」

そんな事を話しながら廃墟に到着。 
恐る恐る問題の土管を覗いて見ると…

どういうわけか般若の面が無くなってたんです!! 
一緒に粉々になったはずのガラス破片すら無かった。 
でも、大きい石はその中に落ちていたので全く理解不能でした… 
当然、3人とも無言ダッシュで帰宅。

その後何日間は怖い事が起こるんじゃないかと不安で仕方なかったけど特に何もなく 
日がたつにつれその事を忘れていきました。

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